【MPメルマガ 第173回】<プレゼン編>第3部 話す技術その3 ~多少の失敗は問題無い~(解説)(2017年4月14日配信分)

こんにちはMPCの外山です。

そろそろプレゼン編も終わらせようかなと思ってます。

一つのシリーズが終わるということは、次のネタを考えないといけないとうこと。とりあえずは単発ネタを考えておかないとな…。

さて、今週はプレゼン本番になると失敗しないか心配になるという人に向けたメッセージです。

【相手はこちらが話したことの2割しか覚えていない】

今週言いたいことは非常にシンプル!

プレゼン本番になると、しっかり準備しても「内容大丈夫かな?」とか「表現は適切かな」とか色々気になるものです。そして、終わったあとも「あー、あそこ失敗した…」って思って凹んだりするものです。

プレゼン本番で失敗したと思うと、それが頭に残ってちょっとしたトラウマになったりしますが、大丈夫!

「どうせ相手はプレゼンの2割も覚えちゃいません!」

こちらが失敗したと思っていても、相手は覚えていない(=失敗だと思っていない)ケースが結構あります。だから…。

「多少失敗しても気にすることはない」

これが今回言いたいことです。

【忘却曲線の話】

で、今回言っている”2割”という数字ですが、一応根拠があります。その根拠が”忘却曲線”という心理学の理論です。日常生活でも使える理論だと思うので詳しく説明しておきます。

この理論を提唱したのはドイツの心理学者のヘルマン・エビングハウスって人です。

エビングハウスさんは人間が「忘れるしくみ」を解明するためにある実験をしました。その実験とは、被験者の人にアルファベット3文字の羅列をいくつか覚えてもらい、時間が経った後にそれをいくつ思い出せるかテストをしました。その結果は…。

20分後には42%を忘れていた。(覚えていたのは58%)
1時間後には56%を忘れた。
1日後には74%を忘れた。
1週間後には77%を忘れた。
1ヵ月後には79%を忘れた。

こうなりました。つまり1週間も経てば2割のことしか覚えていないってことです。

「そんなことないだろ?」って思われる方、では昨日誰かと話した内容を思い出してみて下さい。もしくは、先週のこのメルマガの内容を今思い出してみて下さい。恐らくほとんど覚えていないはずです。

人間の記憶なんてこんなもんです。こっちが失敗したと思っても相手は大して覚えちゃいないんです。だから、細かい失敗を気にする必要はありません。というか、細かい失敗をしたことを引き摺ると、それが原因で事故(例えば、緊張しすぎて頭の中が真っ白になるとか、話がたどたどしくなるとか)が起きて、それが聞いている人の記憶の残る可能性があるので、気にしすぎは駄目です。

【2割しか覚えられていないのはちょっと悲しい】

これまで「どうせ2割しか覚えていないから細かいことは気にすんな」って言ってきましたが、この「2割しか覚えていない」という事実、逆に考えてみると少し悲しいですよね?

だって、こちらが頑張って時間かけて準備しても2割しか相手の記憶には残らないんですから…。でも安心して下さい。この”2割”を”3割””4割”に高める方法はあります。

それが「繰り返し」です。言い方を代えれば「復習をする」です。人間は1度聞いたことを復習で繰り返し聞くことで、記憶を定着させることが出来ます。しかも、1回目よりも短い時間で記憶を定着させることが出来るようになっています。例えば、最初は1時間掛けて説明したことを2回目は30分も説明すれば記憶させることが出来るといった感じです。

これ特別なことのように話していますが、実は皆さん既に経験済みのはずです。分かりやすいのは学生時代のテスト勉強です。例えば英単語の暗記なんかは、1回覚えたあとに繰り返し何度も復習して覚えませんでしたか?そして、2回目の復習の時間は1回目よりも短くて済みませんでしたか?あれと同じです。

この「復習をする」という考え方をプレゼンに応用すると、例えばプレゼンの序盤で話したことをプレゼンの終盤に「もう一度繰り返します」とか「これまでのおさらいをします」と言ってポイントを繰り返し話すことでこちらが言ったことを相手の記憶に残すことが出来ます。

ちなみにこれ従業員さんの教育とかでも同じです。仕事の手順を教えるときも繰り返して教えることが重要です。

ということで、今回は「細かい失敗を気にするな」って話と「人間の記憶のメカニズムの豆知識」の話でした。

年明けからやってきたプレゼン編ですが、気が付けば3ヶ月以上もやっているので、次週か次々週ぐらいで一旦終了したいと思います。

では・・・。

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