【MPメルマガ 第154回】<プレゼン編>第1部 事前準備その2 ~ストーリーを考える~(解説)(2017年1月26日配信分)
こんにちはMPCの外山です。
最近「新商品を開発したから事業化したい」ってご相談が多いです。やっぱりこういう前向きな相談はやっていて楽しいですね。
新商品を提案して売っていくためにはプレゼン能力が必須。ということで、今回もいきます!
前回はプレゼンのストーリーを考えるための手順の話だったので、今回はその解説です。
【紙に言いたいことを書き出そう】
上手なプレゼンをするためにまずやるべきこと(=ストーリーを考えるための第一歩)は『紙に言いたいことを書くこと』です。
これは人前で話すときも資料を作るときも一緒です。この作業を入れるか入れないかでプレゼンの出来が全然違います。
やることは特に難しいことでは無いです。紙を準備して、そこに落書きみたいな感じで言いたいことを書いていくだけです。
このときに最初からちゃんとした文章とか話す原稿を書いちゃ駄目ですよ。頭の中にある言葉を吐き出すつもりでさらさらっと書いちゃて下さい。
「内容は頭の中で考えてるからいいよ…」って方もこの作業はやって下さい。特に、プレゼン慣れしていない方は必須です。
これが前回書いた手順1の話です。
【書き出したことを整理する】
ちょっとしたプレゼンだったら手順1で終わってもいいですが、話が複雑になる場合は手順2の作業もやっておきましょう。
手順2でやることは「書き出したことの整理」です。具体的には、手順1で書き出したことを見返してみて、グループ分けをしましょう。そして、各グループに名前をつけておきましょう。
例えば、前回も出た「売上を上げる方法」ってテーマで言いたいことを書き出したとして、そこで、”HPを作る””セット販売をする””値上げをする””チラシをまく”って項目が出たとします。
この場合、”HPを作る”と”チラシをまく”ってことは「広告」ってキーワードで括れるので、{HPのこと、チラシのこと}=「広告に関すること」(ちなみに{}←この記号はグループですよって意味です)みたいな感じでグループを作ります。
同じように”セット販売をする””値上げをする”は…
{セット販売、値上げ}=「客単価に関すること」みたいに括ります。(ちょっと強引ですが、グルーピングなんてこんな感じです)
話が脱線しますが、論理的思考が出来ていない人はこのグルーピングが出来ていません。だから、話をしていると話があっちこっちに飛んで、訳が分からなくなります。
【話のロジックを考える】
続いて手順3です。
ここではまずグループごとに話す(書く順序)を考えましょう。
「最初にグループAを話して、次はグループCで…」っていう感じでグループを並び変えるイメージです。
このときに気を付けて欲しいのが、グループごとの論理関係です。例えば、因果関係とか時系列とかグループごとの関係性を意識して順序を組み立ててください。
このときも紙に書いて考えると考えがまとまり易いです。
何となく難しい感じがすると思いますが、大きなグループごとの並び替えはやってみるとそんなに難しくありません。
ちなみに、この作業をグルーピング無しでやると、途端に難易度が上がります。
で、グループごとの並び替えが終わったら、次はグループ内でも同じことをやって下さい。
【話の抜けや飛びを補う】
で、手順3までやると大抵、話の抜けとか飛びがあることに気が付きます。
「あれ?この話が抜けてるな(抜け)」とか「このままだと話が飛ぶからもう一つ話を入れないといけないな」とかそんな気付きです。逆に「この話要らないな…」ってことに気が付くこともあります。
このようなことに気が付いて話を補足したり削除したりする作業が手順4です。
このような手順を何度も繰り返すことが、良いプレゼンをするためには必要です。
ということで、今週はプレゼンのストーリーの作り方についての話をしました。
では・・・。