【MPメルマガ 第152回】<プレゼン編>第1部 事前準備その1 ~内容8割 表現2割~(解説)(2017年1月19日配信分)
こんにちはMPCの外山です。
年が明けてからおかげさまで、面白そうな仕事の話がちょくちょく舞い込んできます。初詣ちゃんといったのがよかったのかな?
では、前回の解説始めます。
【プレゼンは内容が8割表現が2割】
前回の内容ですが、言いたいことは…
『上手なプレゼンをしたいなら、表現どうこうより内容を考えることに時間を使え!』
ってことです。
内容とは…「誰に何を伝えるのか?」という”テーマ”と「どうやって伝えるのか?」というストーリー(論理構成)のことです。
この2つさえしっかり出来ていれば、プレゼンなんてなんとでもなります。言葉の言い回し?ボキャブラリー??資料の見栄え???そんなのは、内容が「これで十分!」ってなってから考えることです。
まずはプレゼンの”幹”の部分を考えましょう。”枝葉”の表現についてあれこれ考えるのはその後です。
これ料理に例えると…
おいしい料理を作ろうとしたときには、まずどんなものを作るか考えて、それに合わせて素材の下ごしらえしたり味付けしたり、段取り考えたりしますよね?いきなり盛り付けを考えたりしないじゃないですか??盛り付けを気に掛けるのは料理そのものがちゃんと出来た後の段階のことですよね?それと同じです。
「プレゼンが上手く出来ない」って思っている人ほど、「言い回しとかが上手くなればプレゼンも上手くなる」って思いがちですが、そこじゃないです。盛り付けが上手になったら料理がおいしくなるかって言ったらそうじゃないですよね?それと同じです。
少し余談ですが、昔コンサル会社に勤めていたときに後輩君のプレゼンの指導をしたことがあるのですが、そのときに彼が「あまりプレゼンに慣れていないので上手く表現が出来ないです」と言ってきたので、「プレゼンは話のロジック(内容)が8割で表現なんて2割だ!」って言ったことがあります。
で、その後「あなたのプレゼンはロジックの詰めが甘い」って言って「AとBは原因と結果が逆転している」だの「Cの話とDの話の関連性は?」とか「①と②と③の事項は同列に話しているけど、①は②と③よりも上位の概念じゃないのか?」とか色々指導しました。(今思えば、かなり”理屈っぽくて面倒な先輩”だったでしょうね…)
【プレゼン能力とロジカルシンキングの能力はセット】
となってくると、プレゼンが上手くなるためには本質的に鍛えないといけない能力があります。それがロジカルシンキングの能力です。もっと簡単に言えば「なんで?」とか「どうなるの?」とかを考えて物事の繋がりを筋道立てて考える能力です。
私はプレゼンの能力はロジシンの能力に比例して上がると思っています。ちなみにロジシンの能力もプレゼンの能力に比例していると思っています。つまり、この2つの能力はセットで相関関係にあります。
ですので、「プレゼンが上手くなりたい」って思ったらロジシンの能力も上げることを意識して下さい。
世の中にはプレゼンに関する本がたくさんありますが、良い本は必ず前半部分にこのロジシンのことが書いてあります。ですので、本とか読んで勉強する場合はそういう本を選んでください。(「前半は面倒なことが書いてあるから飛ばしちゃえ!」ってやっちゃだめですよ!前半部分が超重要なんですから)
ちなみに、ロジシンについては<ロジカルシンキング編>に色々書いてあるので、興味ある方はバックナンバー読んで下さい。(ロジシンに関してはそのうちまた何かやりますけどね)
【プレゼンの地図を描こう】
じゃあ、プレゼンの内容はどんな感じでやればいいのかって話ですが、プレゼンの地図を描くイメージでやってみて下さい。
どういうことかと言うと、どこかへ行くための地図を描くときってまずは「ここに行こう!」っていう”目的地”を決めて、その後「ここに行くためにはここを通って、その後はここを通って」って感じで”道筋”を決めますよね?それと同じで、まずは「こういうことを伝えよう!」っていう”テーマ”を決めて、その後に「このことを伝えるためには、まずはこの話をして、その後この話をして」って感じで”ストーリー”を考えてみて下さい。
そうしたら、プレゼンするための地図が出来上がります。地図さえ出来てしまえば、後はその上を通っていくだけなので、プレゼンは8割OKです。とりあえず、地図さえあれば多少表現とかが下手でも何とかなります。
ですので、「プレゼンが上手くなりたいな~」って考えられている方は、今回書いた「内容8割表現2割」「プレゼンの地図を描く」この2つのことをまずは意識してみて下さい。
ということで今回は以上です。
では・・・。