【MPメルマガ第303回】<プラットフォームビジネス編>世の中を変えてしまう新たなビジネス その9 ~スマホひとつで簡単移動~(2019年7月31日配信分)

こんにちは、MPCの中の人です。

梅雨が明けました!夏です!!

今年のお盆は何しようかな…。

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内山:「とりあえず初日は空港ついてからホテル行って…。ダイヤモンドヘッドって何日目だったっけ?」

岡崎:「お?内山君夏休みの計画か??どこか行くの???」

内山:「今年はハワイに行って来ます!」

中の人:「ハイシーズンにハワイに行くなんてセレブですね~」

内山:「まあ、たまにはね…。そういえば、ハワイの移動ってどうすればいいですかね?」

岡崎:「レンタカー使えばいいじゃん」

内山:「やっぱそうか…ただ、ちょっと海外での運転って不安だな」

中の人:「ウーバー使うっていう手もありますよ」

内山:「そっか!ウーバーって手があったか」

岡崎:「あれ、便利らしいな。だけど、実際ウーバーってどんなことやってるんだ?」

中の人:「じゃあ、今回のテーマはウーバーを始めとした配車サービスの話をしましょう」

【#10 アプリひとつで簡単移動 ~ウーバーテクノロジーズ~】

内山:「改めて聞きますけど、ウーバーってあれどうなってるんですか?色んな人から便利だとは聞きますけど」

中の人:「簡単に言えばアプリを使ってタクシーのようなものを呼ぶサービスですね」

岡崎:「”ようなもの”ってことはタクシーではない?」

中の人:「基本的にはタクシーではないです。ウーバーに登録しているドライバーが自分の車でお客さんを運びます。例えば私がウーバーのドライバーだったら私の自家用車でお客さんを運ぶって感じです」

内山:「なるほど、ってことはウーバーがタクシー会社みたいに自社の車でお客さんを運ぶわけではない?」

中の人:「はい。ウーバー自体は車を持っていません。ドライバーもウーバーに登録をしているだけで、ウーバーの社員じゃないです。ウーバー自体は『ドライバーとお客さんをマッチングさせている』だけですね。配車の手配をして、決済して、ドライバーさんに運賃を支払うっていうのがウーバーがやっていることです」

岡崎:「ウーバーが便利だって言われるのは何でだ?」

中の人:「まず、車がすぐに来るってことですかね。位置情報のデータとマッチングシステムを使って最適な配車をしているので、お客さんはすぐに車に乗れます。具体的には、お客さんがスマホで現在地と目的地を入力すると、一番近くにいるドライバーに『ここにお客さんがいます』っていう通知が行って、ドライバーはそれにしたがってお客さんを迎えに行くって仕組みです」

内山:「あと、決済も便利なんですよね?」

中の人:「そうですね。予めクレジットカードの情報を登録しているので、決済は車の中でやる必要はありません。利用データに基づいて勝手に決済されます。だから、『おつりが…』とかそんなやり取りも無しだし、ぼったくられることもありません」

岡崎:「ってことは、ささっと呼べて、ささっと降りられるってことだな。まあ、そこは便利なんだけど、良く考えたら安全性はどうなの?知らない人の車に知らない人が乗る訳だろ?」

中の人:「ドライバーに関しては審査がありますし、ユーザーに関しても利用履歴のデータが残りますからね。もし、悪いことしてもすぐに足が付くからやりようがないと思うんですけど…。あと、お互いを評価するシステムもあるんで利用のマナーも保たれるんじゃないかな」

岡崎:「なるほど、良く出来てるな」

中の人:「こうやって便利で安全に利用出来る配車プラットフォームを提供しているのが、ウーバーって会社です」

岡崎:「ウーバーと同じことやってる会社って他にもあるの?」

中の人:「ありますよ。有名なところでいくとリフトって会社もあります。あとは中国の滴滴出行(ディディチューシン)とか」

内山:「日本には無いんですか?というか、日本でウーバーは使えないんですか?」

中の人:「日本だと無いですね」

内山:「え?何で?便利なのに…」

岡崎:「白タクになるからだろ?」

中の人:「そうです。今の日本の法律だと一般の人がお客さんを乗せてお金取ったら違法になるので、今回話したようなサービスは利用出来ません。ただ、都市によってはタクシー会社さんがウーバーと提携していたりするので、そういうところでは利用出来ます。本来のウーバーのサービスじゃなくて、ウーバーのプラットフォームを使ってタクシーを呼ぶって感じになりますけど。ちなみに、ウーバーの仕組みを利用した『ウーバーイーツ』ってサービスもあります」

岡崎:「前にテレビで見たぞ、何だあれ?」

中の人:「人じゃなくて、食べ物を運ぶウーバーのサービスです。出前版ウーバーって感じですかね。ほぼ仕組みは同じなので、都市部の方はウーバーを体験するために使ってみても良いかもしれませんね」

【ウーバーの影響とこれから】

中の人:「さて、今回のウーバーですけど、ここまで順風満帆だったわけではなく、色々と波紋を呼んで来ました。というか、ウーバーって会社は色々なところで騒動を起こしながらここまで成長して来たんです」

内山:「ほう?具体的には何をやらかしたんですか?」

中の人:「規制とか既得権益と闘ってきたって言えばいいですかね?今でこそ世界中でウーバーって使われていて、『何で日本だけ使えないんだ!』って感じですけど、ウーバーが出来た当初は日本どころかウーバーの本拠地のアメリカでも使えなかったんです」

内山:「え?何でですか?」

中の人:「タクシー業界ってどこの国でも規制や既得権益があるんですよ。だから、ウーバーはアメリカでも白タク扱いされてその違法性を何度も指摘されました。普通は『それ違法だよ』とか『グレーだよ』って言われたら諦めると思うんですが、ウーバーは諦めることをせず、規制を変える道を選びました。『ウーバーのサービスはユーザーに喜ばれてるんだから、法律の方を変えるべきだ!』って主張してね」

岡崎:「言ってることは分からなくもないけど…」

中の人:「今はもう辞めちゃいましたけど、ウーバーの前CEOがかなりアグレッシブな人だったので、結構過激なこともしたらしいです。ロビーストを使って政治的に規制を変えようとしたり、ユーザーにツイッターで規制当局に抗議してもらったりとか。だから、ウーバーに対して良く思っていない人もいるようです。実際タクシーの運転手さんたちが反対運動を起こしたりもしてますしね」

内山:「ウーバーに限らずプラットフォーマーって多かれ少なかれ問題起こしますよね」

中の人:「まあ、世の中をがらっと変えてしまうわけですからね。当然それを良しとしない人もいるわけで…」

岡崎:「難しいところだな。あと、問題と言えば前に新聞で読んだけど、ウーバーって収益良くないのか?」

中の人:「はい。赤字続きですね」

内山:「何でですか?サービスとしては悪くないと思うんですけど…」

中の人:「一番の要因は運転手への支払い負担です。そもそもウーバーって低料金でやっているので、運転手の人件費の割合が高いんですよ。それに、需要を満たすためには運転手さんを確保しないといけないので、それに伴う経費も多く掛かる。だから、ちょっとでも人件費が高騰したら赤字になるんです」

岡崎:「大丈夫なのそれ?」

中の人:「うーん。今は問題ですけど、あと何年かしのぎ切ったら何とかなるんじゃないですか?というか下手したら化けるかも…」

内山:「何でですか?」

中の人:「自動運転です」

岡崎:「そういうことか。自動運転が実現出来たら人件費負担は無くなるからな」

中の人:「そうです。ウーバーのプラットフォームに自動運転システムを接続されれば無人タクシーの運用が出来て利益率が高まります」

内山:「だけど、ウーバーって無人運転開発で事故起こしてやらかしてますよね?」

中の人:「別にウーバー自身が無人運転技術を持つ必要はないですよ。どこかと提携して、『お宅は車と無人運転システムを提供して下さい。うちは配車のプラットフォームと顧客データ、移動のデータを提供します』ってすれば良いので。無人運転技術はあってもその運用データが無い自動車メーカーとかが食いつくかもしれません。ちなみに、同じようなことがウーバーイーツでも出来ます」

岡崎:「今は人がやってる宅配をドローンにやらせるってことか?」

中の人:「そうです。で、自動運転が確立したらインフラが整ってる先進国・準先進国は自動運転バージョン、インフラは整っていないけど、比較的人件費が安い国では既存のサービスを提供するっていうハイ・ローミックスをやってくるかもしれません」

内山:「ウーバーはそこまでやってくるかな?」

中の人:「ウーバーがやらなくても、リフトなり滴滴出行なり新たなプレイヤーなりがやって、進化版ウーバーになると思いますけどね。ということで、今回はここまで。来週は東京オリンピックまで残り一年ということで、一時期話題になった民泊の話をします。次回の会社もウーバーに負けず劣らず問題児です」