【MPメルマガ 第81回】<組織編 番外>新入社員教育についての話(2016年4月14日配信分)

こんにちはMPCの外山です。

今回は今までの<組織編>はちょっとお休みします。
気が付けばもう4月。新入社員が入って来るということで、新入社員教育の話をします。(今このタイミングで書いておかないと次は1年後ですからね…。そして1年後には…。多分私が忘れます(笑))

実は私、こう見えて4月~6月ぐらいまでは新入社員研修の講師をしております。一応対象は製造業さんなので、内容も専門教育でマナーとかそんなのはやってません。(むしろ私自信に教育が必要なので(笑))

「は?お前そんなことどこでやってるんだ?」って思われるかもしれませんが、商工会議所さんだったり、個別の一般企業さんだったり、こそっとやってます。

「お前、そんなことやってるんなら告知しろよ!!」って思われた方、ご用命頂ければ対応致します。内容的にはどちらかと言うと、入社3年目ぐらいまでの若手社員の方向けかもしれません。(少ない人数でもやります。問合せ頂ければ実際のテキストのサンプルも差し上げます。)

ということで、あからさまな営業も終わったので本編に入ります(笑)

今回(多分次回も)書くのは私が実際に新入社員(若手社員)教育で話す内容です。もし、新入社員さんが入ってきた会社さんがいたら参考にしてみて下さい。

【新入社員のうちから”なぜ”を考えさせる】

私の新入社員教育ですが、参加者の方に感想を聞くと「疲れる」そうです。何が疲れるかというとグループワークです。

このグループワークが結構曲者で、私は「じゃあ、皆さんで考えて下さい~」って感じで軽く言いますが、そのテーマ(設問内容)が簡単そうに見えてちゃんと考えようとすると大変です。例をあげると

「会社は”利益”を重視しますが、なぜ”利益”が必要ですか?」とか
「あなたの会社で生産している製品を説明して下さい」
「あなたの会社は何を売っていますか?また、お客さんにどんないいことがありますか?」
「あなたは会社の中でどんな役割を果たすべきですか?」

こんなことを考えて話し合え!って言い出します。そしてそれを発表しろ!って言います。で、発表すると何が起こるか?時々私から追加質問があります。

通常の講義も意外と大変です。例えば…。
「製造業って作業服とかの着方まで細かく決められてるけど、なぜだと思いますか?」とか
「朝は挨拶しますよね?なんで挨拶するんですか?」とか
こういう質問が突然きます。

はっきり言って、新入社員には酷な質問が多いので、上手く答えられない人達がほとんどです。でも別にいいです。私は別に正しい答えを求めているわけではないので。だから、彼らが発表してくれたことに対して、追加で質問をすることはあってもそれを否定することは一切ありません。

むしろ「あー、なるほど。面白いね」とか「そうだね。普通はそう思うはずだよね」とか肯定的なことしか言いません。

で、なぜこんなことをするのかというと…
『新入社員のうちから”なぜ”を考える癖をつけて欲しい。自分なりの意見を言えるようにして欲しい』
からです。

<ロジシン編>の時に書いたかもしれないですが、「”なぜ”って考えること」とか「自分の意見を言うこと」っていうのは日々の習慣で身に付くものだと思うんですよ。将来彼らが必要に迫られたときに急にやろうとしても出来ないはずです。

だから、今のうちから少しずつ出来るようにして、「将来、彼らや一緒に働く我々が困らないようにしよう。」って思ってこんなことをしています。

【「外の世界」を意識させる】

「外の世界」を意識させる。ってことも重視して研修してます。具体的に何をしているかというと…。

複数の会社が集まるときは、同じグループの中に同じ会社の人がいないようにチーム編成をします。それが出来ないとき(個別の会社さんでやるときとか)は私が雑談で「こういう会社もあるんだよ」という話を多くします。

なぜこんなことをするかと言うと、学生のうちは自分で意識しなくても外の世界と触れ合うことは出来ます。クラスが変わったり、学校が変わったりで接する人が定期的に変わるので、否が応にも外の世界を知ることになります。

でも、社会に出ると会社や職種によってはこれが無くなります。特に製造業はこの傾向が強いです。例えば、現場に配属されたりすると、毎日同じ人と顔を合わせて、同じコミュニティーで何十年も過ごすこともあり得ます。(サービス業とか小売業だと毎日違う人=お客さんと顔を合わせるのでこうはなりにくいですが)

問題は「同じコミュニティーで過ごす」ってことです。こうなると何が起こるかというと…。「自分のコミュニティーの常識が全て」ってことになり易いです。どういうことかと言うと、「おかしいことをおかしいと思わなくなる、考えることをしなくなる」状態になり易いってことです。

具体的に例をあげると、例えば「誰も挨拶をしない会社」があったとします。こういう会社に入社すると、新入社員の人たちは最初のうちは多分戸惑いを覚えます。だって、子供のころから「人に会ったら挨拶する」って教えられてきたのにそれと違うんですから。

ところが、そういう環境で数年過ごすと(というか数ヵ月で)何が発生するかというと。「社会に出たら挨拶しなくても別にいいんだ」という常識が彼らの中に出来始めます。これ、おかしいですよね?でもそのおかしいことをおかしいと思わなくなってくるんです。

で、こうなってしまった人たちに「お前ら会社を良くするために、おかしいと思うことを直せ!!」って言ってもダメですよ。そもそも「”おかしい”と思ってない」んですから。この状態で「ウチの社員は何も考えてないから駄目だ」っていうのもおかしな話です。じゃあ、「駄目にしたのは誰ですか?」って話になりますよ。

こうならないためにも、「外の世界」を新入社員のうちから意識させるってことが大切です。

ちなみに上の例のように、「自分のコミュニティーの常識が全て」と思っている人のことを何というか?こういう人たちのことを”田舎者”と言います。

田舎に住んでるから”田舎者”ではないですよ。田舎者とは「オラはこの村のことしか知らねえ、だから、オラが村の常識が全てだ」って思ってる人のことです。住んでる場所は関係ありません。(だから、私の理屈では人里離れた山奥で生まれ育ったけど田舎者じゃない人もいるし、都会に生まれ育ったけど田舎者の人もいるってことです)

だから、新入社員の人たちを”田舎者”にしないようにしましょう。

ということで、今回はここまで。
次回も新入社員教育の話です。

では・・・。

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