【MPメルマガ 第186回】信長に学ぶ経営その9 ~地味だけど重要な政策~(2017年6月6日配信分)

こんにちはMPCの外山です。

先日浜岡原発の見学に行って来ました。実際に見てみるといろいろと考えさせられることがありますね。

さて、もう9回もやっている信長ネタですが、今回でそろそろ終わりにしようと思います。先週で終わっても良かったんですが、ちょっと話しておきたいネタがもう一個あったので、今回はその話です。

【関所の廃止】

信長がやった政策の中で「関所の廃止」というものがあります。歴史の教科書なんかだと、「楽市楽座」とセットで経済政策として出てくるあれです。

地味な政策なのであまり注目はされませんが、これかなり重要な政策なので、信長ネタ最後の雑学として、その意義を話していこうと思います。

とりあえず、関所の廃止と言われても具体的にどんなことをしたのか分からないかもしれないので、まずは前提知識の説明から…

昔は交通の要所要所に関所が設けられていました。関所を設けるのはその土地の支配者です。大名や地方の豪族に加えて神社や寺が作る場合もありました。ここで出入りする人を調べたり通行料の取立てをしたわけです。

信長はこの関所の存在を邪魔だと考えたので、自分の支配地域では「関所を設けてはならない」としました。(でも、全廃したわけではないです)加えて、道路の整備もして交通の便を整えたわけです。

【関所廃止のメリット】

関所を廃止すると物資の流通がスムーズになります。これは分かりやすいですね。教科書にも大体こう書いてあります。物資の流通がスムーズになるので、これまで手に入らなかった物が入手出来るようになったり、これまでよりも早く物が手に入ったりして結果的に商業が発達することになりました。

軍事面でも道路が整備されているので、多くの兵力を素早く動員出来るようになりました。

でもですね。物資以外にも得られるものがありました。それが「情報」です。

関所を廃止すると、人の移動もスムーズになります。人には必ず情報がくっついているので多くの情報が素早く得られるようになります。また、物資そのものからも情報が得られたりします。「どこでどういう産品が得られるのか」とか、「どういう産業が盛んなのか」とかいった類の情報です。

私は関所の廃止の効果は物資面よりも情報面での効果のほうが実は大きかったんじゃないかなと思っています。

いずれにせよ、信長が関所を廃止して「物と情報の流れ」をスムーズにしたことには大きな意義があります。

【会社の中にある「関所」を廃止しよう】

「関所」というと昔のことで、今は関係ないように思えますが、そんなことはないですよ。皆さんの会社の中にも探してみると結構「関所」はあります。

例えば、
「会社の中に物がやたらと置いてある(2Sが出来ていない)」とか
「事務所や工場のレイアウトが悪い(導線が複雑)」とか
「管理職がやたらといる」とか
このような「物と情報の流れ」を阻む要素は全て「関所」です。

私がよく言う「見える化」なんかも実はこのような関所を廃止するための取り組みだったりします。

ちょっとした関所でも廃止すると仕事が劇的にやり易くなったりするので、皆さんもご自分の仕事の中で関所を見つけたら廃止するための改善をしてみて下さい。

ということで、信長ネタは今回で最後です。

そろそろ新シリーズを始めようと思いますがまだ構想がまとまっていないので、次回以降も私が新シリーズの構想をまとめるまでの時間稼ぎのための(笑)単発ネタをやっていきます。

では・・・。

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