【MPメルマガ第319回】<物流編>世界を変えた魔法の箱 その5 ~コンテナ物流システム 1~(2019年11月27日配信分)

こんにちは、MPCの中の人です。

最近、今回のシリーズ終了後にメルマガの大幅リニューアルを検討中です。
まだどうしようか悩んでいますが…

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内山:「またメルマガリニューアルですか?」

中の人:「まだ、やるかやらないかも決めかねてますけどね」

岡崎:「構想はあるの?」

中の人:「ありますよ。やろうと思えばすぐにでも出来ますけど、結構大規模でフルモデルチェンジに
     なるのでどうしようかなと…」

岡崎:「まあ、お前がそう言い出したときは大抵やるってことになるんだけどな」

内山:「そうですね。何をやるにしろ覚悟はしておきます」

【コンテナの歴史】

中の人:「では、本題です。今回からはコンテナ物流システムがどのように組み上げられていったのかということをコンテナが誕生してから現在に至るまでの歴史を振り返りながら説明していきたいと思います」

内山:「了解です。じゃあ、まずはコンテナが誕生したころの話からですね。コンテナっていつ生まれたんですか?普及したのは1960年代からってことでしたけど、それよりも前にコンテナは生まれたわけですよね?」

中の人:「今私たちが目にしている形のコンテナが生まれたのは1950年代のことです。アメリカで物流業を営んでいたマルコム・マクリーンという人が発明したと言われています。もともとトラック運送業をやっていたマルコムさんは港で荷物が船積みされている様子を見て『これ効率悪くね?』って常々思っていたようです」

岡崎:「まあ、いちいちトラックから降ろして船に時間を掛けて積み込んでいる様子見てたらそう思うわな」

中の人:「そこでマルコムさんは『これ、荷物を箱に入れてトラックから船に箱を移動させたいいんじゃないか?』というアイデアを思いつきます」

内山:「マルコムさん以前に同じことを考える人はいなかったんですか?アイデアが単純なだけに先に同じことを思いつく人がいてもよさそうなものですけど…」

中の人:「コンテナのアイデア自体はそれ以前にもあって、実は19世紀にもコンテナのアイデアはあったそうです」

岡崎:「ということは、マルコムさん以前にコンテナを発明した人はいたわけだ。だけど、だったら何で20世紀の中盤になるまで普及しなかったんだ?」

中の人:「19世紀の発明はコンテナ単体に留まっていたからです」

内山:「どういうことですか?」

【コンテナ専用船とガントリークレーンの発明】

中の人:「コンテナの発明者とされるマルコムさんですが、実は彼の功績はコンテナ単品の発明じゃないんですよ。彼の功績はコンテナのアイデアを思い付いた後に、コンテナ船とガントリークレーンを発明&実用化したことにあります」

内山:「コンテナとガントリークレーン?」

中の人:「マルコムさんはトラックから直接船にコンテナを積み込みたいと思ってコンテナのアイデアを思い付いたわけですが、ここで問題が発生しました。コンテナを積み込める船が無かったんです。厳密に言うと、効率的に積める船が無かったってことですけど」

岡崎:「そりゃそうだろうな。その頃の船はコンテナを使う想定で設計されていないだろうし」

内山:「じゃあ、マルコムさんはどうしたんですか?」

中の人:「コンテナ専用船を作りました」

内山:「コンテナ専用船って普通の船と何か違うんですか?」

中の人:「コンテナ専用船には普通の貨物船と違ってコンテナを固定するための枠が付いてるんですよ。この枠に合わせてコンテナを積み込めば効率的かつ安全にコンテナを積み込むことが出来るようになっています。ただ、こんな枠が船についていたら他の荷物は積めないからコンテナ専用船になるわけです」

内山:「なるほど。そんな船を作ってしまったわけですね。すごいな…」

中の人:「だけど、船を発明するだけじゃダメだったんです。今度はコンテナを積み込むための装置が必要になったんです。そこで、次はガントリークレーンを作りました」

内山:「ガントリークレーンって何ですか?」

岡崎:「港に行くとでっかいキリンみたいな形の設備があるだろ?あれのこと」

内山:「あー、あれか。港にずらっと並んでいるやつですね」

中の人:「ちなみにガントリークレーンはその形からキリンとも呼ばれます。キリンには男のロマンがあります」

岡崎:「分かる!」

中の人:「おー、分かりますか?珍しく意見が合いましたね」

岡崎:「俺はキリンを眺めながら酒が飲めるぞ」

内山:「その時に飲むお酒はやっぱりキリンですか?」

中の人:「……」

岡崎:「……。で、コンテナ船とガントリークレーンが発明されて…」

内山:「ちょっと待って下さいよ」

岡崎:「何?」

内山:「何で僕のボケをスルーするんですか!恥ずかしいじゃないですか」

中の人:「『上手いこと言った』みたいな顔をしたのが癪にさわったので」

岡崎:「そう。思い切りどや顔してたし」

内山:「……。で、コンテナ船とガントリークレーンが発明されてどうなったんですか?」

中の人:「コンテナ、コンテナ船、ガントリークレーンを使うことによって、コンテナを効率的に使うためのシステムが出来たわけです。トラックを船に横づけして、ガントリークレーンでUFOキャッチャーみたいにコンテナを掴んで、コンテナ船にスピーディーに積み込むということが実現出来るようになりました」

岡崎:「マルコムさんの発想がコンテナ単体の発明で止まっていたらそこまではいかなかっただろうな」

中の人:「そうですね。マルコムさんが物流システム全体をイメージしていたからこそ出来たことでしょうね。で、その後マルコムさんはシーランドという会社を設立してコンテナを使った物流で物流業界、特に海運業界に革命を起こします。そして、シーランドの成功を見ていた他社も続々とコンテナ事業に参入。すると、新たなプレイヤーがコンテナ革命に参加するようになりました」

内山:「新たなプレイヤー?」

中の人:「世界各地の『港』です。彼らの参加で世界中の港湾都市の勢力図が塗り替わりました。この話は次回詳しくするのでお楽しみに!」