【MPメルマガ 第36回】<ロジカルシンキング編>第2部 問題解決編 仮説思考 ~シミュレーションをしてみる~ その2 (2015年10月29日配信分)

こんにちは、MPCの外山です。

3ヶ月に渡って続いたロジカルシンキング編ですが、今回が最終回です。

今回は仮説を立てる際の注意点です。ちなみに仮説=ロジカルシンキングの集大成なので、今回の話はロジカルシンキングの注意点でもありますので、そういう観点でも読んでみて下さい。

第2部:問題解決編
・問題解決の基本 ~「だから何?どうなる?」という問いかけ~
・目的と手段 ~「何のためにそれをやるんですか?」~
・仮説思考 ~シミュレーションをしてみる~ ←今回が最終回です。

では、いきます。

【前提条件は正しいか?】

まず、最初の注意点はこれです。仮説を立てる際の「前提条件」となる情報や想定は正しいか?これ、めちゃくちゃ重要です。

前提条件が間違ってたら、その後の理屈がいくら正しくても、間違った結論が出てきます。スタート地点がおかしいんだからゴールもおかしくなるのは当然です。

当然のことなのですが、当然すぎるがゆえに我々はこのミスをしばしば犯します。「誤解」というやつです。

誰かと議論してる際に、「どうも話がかみ合わないな?」と思って、確認してみると、相手と前提条件が違ったって経験は誰にでもあると思います。これ「話がかみ合わない」ってことに気付くならいいのですが、もしそれに気が付かずに議論を進めると大変です。全くムダな時間とエネルギーを費やすことになるのですから…。

だから、私は会議の場とか普段の会話でもこの前提条件の確認はしつこいほど行います。

「これってこういう認識でいいですか?」とか「こういう前提で考えればいいですか?」とかいう質問をする場合は前提条件の確認をしています。(結構この段階でお互いの勘違いとか認識違いが出てきます)また、前提条件の確認としてもう一つやって頂きたいことが、「言葉の定義の確認」です。これはかなり見落としがちです。業界用語みたいな特殊な言葉であればまだいいのですが、気を付けたいのは一般的に使われている言葉です。

私の例で言うと、以前「粗利益」という言葉で誤解が生じたケースがあります。私はその時「粗利益」=「売上総利益」=「費用に(固定)労務費」を含む。という認識で打ち合わせを進めていたのですが、相手は「粗利益」=「限界利益」=「費用に(固定)労務費」を含まない。という認識だったのでお互いかみ合わない議論を続けたことがあります。

(ちなみに、粗利益と限界利益は本来は別物なのですが、業種によっては同じ意味になるので、「粗利益」=「限界利益」と一般的に言われることがあります)

意外とこれらのことの確認は見落としがちなので、仮説立案の際は気を付けましょう。

あと、「前提条件」というのは時と場合によって変わることがあります。だから、一回確認しただけで安心せず。都度確認はするようにしましょう。このことについては次で話します。

【仮説は「どこか間違っているかも?」と常に思え】

仮説はあくまで「仮の説」です。だから、どこかが間違っている可能性は常に秘めています。論理構成が間違っていたり、飛躍していたりということもありますが、多いのは、仮定する「前提条件」です。

上で、「前提条件の確認をする」と言ったのですが、いくら確認を十分にしても(その時は正しくても)前提条件が「変わる」ということは起こります。特に「経験」を根拠にして物を言う場合は要注意です。

「昔はこうだった!だからこうしよう!!」ってことで、仮説を立てたり対策を取ったりしたけど、上手くいかなかったっていうケースがあると思います。

この場合、前提条件の変化が生じている可能性が高いです。で、なぜこんなことをいうのかというと…
「仮説に必要以上に固執して欲しくないから」
です。

仮説と言うのは上手くできたものほど、正しいと思いますし、苦労をして立てるので、それを絶対的に信じたくなります。だけど、所詮は人間が考えることです。間違っているかもしれません。

ここで、「間違っているかも?」という前提でいれば、本当に間違っていた時に修正若しくは撤回出来ますが、その考えがないと間違った考えでそのまま突き進むことになります。

また、修正するときにも「間違っているかも?」と思えば「ここが怪しい…」っていうあたりも付けられるので修正も容易です。私もこのメルマガを偉そうに書いてますが、毎回「間違ってるかも…」っていう不安はありますよ。

【仮説を立てることを恐れるな、仮説で行動することを恐れるな】

仮説を立てるというと…

「いや…でも、間違ってたら嫌だし…」とか「そんな立派に筋道立てて考えられないし…」と言う人がいます。

大丈夫です!そんなことを気にする必要はありません。能力が足りなかったり、情報が足りなかったりして上手く仮説立てられなかったとしても自分なりに考えたならそれでいいじゃないですか!

世の中の頭のいい奴が考えた仮説でも平気でひっくり返されるんですよ。(あの、アインシュタインが考えた理論でもひっくり返されてます。)だったら我々が考えることが間違ってる可能性があるのは当然です。「間違ってたら…」とか不安になる必要は全くないです。

むしろ、問題なのは「間違った仮説を立てる奴」じゃなくて「何も考えない奴」です。この「何も考えない奴」には不安だからという理由で考えることを放棄する奴も含みます。なので、どんどん仮説を考えることをしていきましょう!
また、仮説と言うと…
「仮の説で行動するのは…」って言い出してせっかく考えたのに行動しない人もいます。

大丈夫です!これも気にする必要はありません。大体がですね、世の中のほとんどのことは「仮説」に基づいて出来てるんですよ。

「飛行機が飛ぶのも」
「全身麻酔が効くのも」
「薬が効くのも」

全部「仮説」に基づいています。「間違ってるかもしれないけど、この理屈で行けば大丈夫なはずだ!!」みたいなノリで世の中は成り立っています。

これを「仮説だから…」っていう理由で何も行動しなかったら、世の中の発展はないですよ!

だから、ここでも問題なのは「間違った仮説で行動する奴」じゃなくて「何もしない奴です」私なんか仮説に基づいて「これでいけるはずだ!」って考えで、それなりの大手の会社辞めてコンサルになっちゃうし、独立しちゃうし、人様に偉そうに意見言うし、メルマガ始めちゃうしで、めちゃくちゃですよ(笑)皆様には多大なるご迷惑をおかけしておりますが、なんとかなっております(笑)

とにかく、仮説を立てたらどんどん行動に移しましょう!!

【仮説を立てる(ロジカルシンキング)のトレーニング】

さて、いよいよ終盤ですので、あと2つほど話します。(最後なので、今回長いです。もう少しお付き合いを…)

以前、このメルマガを読まれた方から「どうやってロジカルシンキング身に付けたんですか?」って聞かれました。

私の場合、本読んだり研修受けたりってこともしたのですが、一番は『日常生活』です。

第1回目で話したように、うちの場合父親があんな感じだったので(ご存じない方は第1回目をご確認下さい)もう日常生活がトレーニングの場だったんですよ。

だから普段の生活でも電車の広告見て…
「何でこのタイミングで広告出すんだろ?」って考えたり、

車運転しながら…
「何でこの立地にお店出すんだろ?」って考えたり

ニュース見て…
「このニュースが出たってことは次はこうなるな」
って考えたり

お店に入れば…
「このお店だったら店員さんをこうやって配置して、このメニューを売り出して、これだけ儲けれるな」
って勝手に仮説考えたり

テレビで会社のドキュメンタリー番組とか見ながら…
「この会社からコンサル依頼されたらこういうこと提案しよう」
って考えたり…
こんなことを常にやっています。こんなことばかりしてるので、見方によっては完全に不審者ですよ(笑)

本とかで知識を得ることも重要なんですが、ロジカルシンキングって「能力」なので、知識を得ただけじゃだめで、常に実践しないと身につかないです。スポーツとか語学と一緒です。

だから、日常生活で常にちょっとした生活でも「考える」ってことをすごく重視しています。

今からすぐにでもタダで出来ることなので皆さんもやってみて下さい。

【考えることは大変。でも楽しい!】

では、最後にロジカルシンキング編のまとめとして一つ。

これまで色々なテーマを扱ってきましたが、どうでしたか?
「何か難しそうだし、大変そうだな…」
っていうのが正直な感想ではないでしょうか?

そうです。「考える」ことってすごく大変なことなんですよ。だから、それをやらない人も多い。

でもですね、その「考える」っていう大変な作業を乗り越えて、

「問題の原因が分かった」
「問題の構造が見えるようになった」
「対策を見つけ出した」

こうなった瞬間ってすごく楽しいですよ。

そして、
「ロジカルに考えて仮説を立てて、それを実行して上手くいった!」
ってことになったらめちゃくちゃ楽しいです。

私の仕事は楽ではないです。頭使うし、休みの日も色々考えちゃうし、休みはあるのか??って感じだしで結構大変です。

でも、上に書いたような瞬間がたまにあるから楽しくてたまらないです。だから、私はコンサルやってます。皆さんにもこの「考えることの楽しさ」をこれから味わっていただければいいなと思っています。そして、少しでもそのための手助けに今回のシリーズがなればと思います!
今回もお付き合い頂きありがとうございました!!
では・・・。

メルマガ登録はこちら