【MPメルマガ 第27回】<ロジカルシンキング編>第1部 原因追究 パート5 因果関係と相関関係 ~それって本当に原因ですか?~ その2(2015年9月23日配信分)

こんにちはMPCの外山です。

秋に入ってきました。秋晴れの日は気持ちいいです。バイクでツーリングがしたいです。仕事頑張ります!!

よく分からない挨拶で始まった今週のメルマガですが(笑)、今週も先週の続きです。

第1部:原因追究編
・原因追究の基本 ~「なぜ」を常に考える~
・因数分解という考え方 ~問題を細かく分解する~
・グルーピング ~頭の中を整理しよう~
・因果関係と相関関係 ~「それって本当に原因ですか?」~←今週もここです。
・ディスカッションのやり方 ~問題のみを討議する~

第2部:問題解決編
・問題解決の基本 ~「だから何?どうなる?」という問いかけ~
・目的と手段 ~「何のためにそれをやるんですか?」~
・仮説思考 ~シミュレーションをしてみる~

【因果関係と相関関係を分けることによるメリット】

前回「因果関係と相関関係の違い」について説明しました。なぜそんな話をしたかと言うと、因果関係と相関関係を区別して物事を考えるとそれなりのメリットが得られるからです。じゃあ、どんなメリットがあるのか?

①思考停止が避けられる

因果関係と相関関係の区別をつけるようになると、思考停止が避けられます。

どういうことかというと、私たちは原因が分からないことに対してものすごく不安を感じるので、何か物事が起きるとその原因を知りたがります。で、その原因が分かったと”気になる”と安心するので、それ以上原因を調べたり、考えたりすることを止めて思考を停止させます。

実はここに問題があります。何が問題かと言うと、我々は原因が分かった”気になる”と安心して、思考を停止させるということです。言い換えれば、我々は「因果関係が分かったという気になった瞬間」に思考を停止させます。

世の中のAとBの関係が本当に全て因果関係ならこれでもいいかもしれませんが、前回お話ししたように世の中には、因果関係と思わせておいて実は相関関係に過ぎないものがたくさんあります。

だから、因果関係と相関関係の区別がついていないと、「Aが変化したからBが変化した」という関係を安易に因果関係だと思い込んでしまい、結局「何も考えていない(思考停止)」状態に陥ってしまいます。

このような状態を避けるためにも「因果関係」と「相関関係」の区別を付けておくことは必要です。②見当違いな行動や対策を避けられる

これはそんな難しい話ではないです。因果関係と相関関係の区別がついていないと見当違いのことを原因だと思い込んで、見当違いの行動を取り易い。又は、本当の原因を見逃して見当違いの行動を取り易くなりますので、これを避けるためにも因果関係と相関関係の区別は付けておきましょう。

(前回の例で言えば、実は他のことが原因なのに、「ウチの会社の業績が悪いのは、社長の私がトイレ掃除をしないからだ!」と思い込んで、「トイレ掃除のみ」をやる。とかそんな感じです。)

③ミスリードされない

これは①と関連していますが、因果関係と相関関係の区別がついているとミスリードされにくくなります。(「ミスリード」なんてオブラードに包んだ表現をしていますが、要は騙されないってことです)

特に悪徳商法なんかはここをついてきますからね。怪しい健康食品などはこれを巧みに使ってきます。

(あ、ちなみに前回お話しした私の父親のコレステロールの話ですが、一応父親に話をしたら「そんなことは分かっとるわ!」と言われました…。彼はしっかり分かっているようです(笑))

ちなみにあまり詳しくはお話ししませんが、程度の差はありますが、因果関係と相関関係を混同させて意図的にミスリードをするのは世の中のあらゆるところで行われています。正直に言うと、これは私もやります。

【でも世の中のほとんどのことは相関関係で成り立っている】

さて、これまでくどいほど言ってきましたが、世の中のほとんどのことは「相関関係」で成り立っています。だってそうですよね?世の中のほとんどの「因果関係」が分かっていたら世の中にこんなに問題が溢れているはずがないですもん。

「何でか分からないけど、Aを変化させたらBも変化してる」

といった関係の積み重ねで成り立っているのが我々の社会です。

少し余談ですが、「飛行機が飛ぶことの因果関係」はまだ分かっていないですし、「薬が効くことの因果関係」が分かっていない薬もたくさんあります。

飛行機に関しては気流と揚力の相関関係を利用して飛んでいますし、薬に関しては、薬の化学成分とタンパク質や症状の相関関係で成り立ってます。(そもそも、我々はタンパク質の種類自体も分かってないですからね…。因果関係を突き止めようにも現状では限りがあります)

でも、だからと言って「相関関係は分かったけど、因果関係は分からないから行動しない」訳にはいかないですよね。そんなことしてたら、個人も会社も社会も発展しないですから。だから、相関関係と上手く付き合って(使いこなして)いくことが、重要になってきます。

【相関関係との付き合い方】

と、いうことで今回の最後は「相関関係との上手な付き合い方」について話して終わりにします。

①相関関係が成り立つメカニズムを考える

まずはこれです。AとBに何らかの関連性が見られたり、そんな話を聞いたりしたらまず、「なぜそうなるのか?」を考えることが大切です。

よく「どうやったら因果関係と相関関係の区別がつくの?」と聞かれますが、正直なところ「なぜ?」を考え続けて、因数分解して、さらに「なぜ?」を考えて…。ってことを繰り返す以外に方法はないと思います。(だから、このシリーズの1回目で「なぜ?」が基本だと言いました)

「なぜ?」って考えてAとBの関係を解析していくと色々なことが見えてきます。例えば、「”A”と”B”に共通する要素として、”C”っていう要素が出てきたぞ」とか…(この場合の”C”を『第三の因子』と言って、ロジシンの勉強するとよく出てきます。興味のある方は調べてみて下さい)「よく考えたらAとBの相関関係自体が成り立ってねーじゃねーか!」とか(こんなことは腐るほど出てきますよ。分かりやすい例で言えば、「この壺を買えば…」みたいなやつです)

②相関関係にもとづく行動や対策は次善の策と考える

見出しの表現が分かりにくいですが、要は
「相関関係にもとづいた行動は改善の余地がある」
「行動や対策を取ったからって満足するな」
「もしかしたらもっといい方法があるかも、と考えろ」
ってことです。

だから、例えば私から「AとBには●●の関係があります。だから××の対策を…」と言われたとしても、それを頭から完全に信じ込まず、「外山はああ言ってたけど、こういう対策の方がいいだろ!」って考えて下さいということです。

(そもそも私の言っていることは95%以上が相関関係にもとづいています)こんな感じで、相関関係と付き合って頂ければ、何か問題が起こったとしても有効な対策や行動がとれるかと思います。

ということで今回はこれで終了です。また、身の回りの出来事の関係性を色々考えてみて下さい。
では・・・。

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