【MPメルマガ 第22回】<ロジカルシンキング編>第1部 原因追究 パート1 原因追究の基本 ~「なぜ」を常に考える~(2015年7月29日)

こんにちは、MPCの外山です。

登山シーズンがやってきたので、先週南アルプスに行ってきました!
金曜昼に大阪→金曜夜帰宅→金曜夜中に出発→土日に登山→月曜日から普通に仕事という強行スケジュールでした。ちなみに、この話を人にしたところ「疲れないの??」と言われましたが、私の場合、新幹線の中だろうと、車の中だろうと、テントの中だろうと3分で寝れるという不思議な特技があるので、大丈夫でした(笑)

さて、今回から<ロジカルシンキング編>の本編に入ります。今回は前回の予定でいくと…

第1部:原因追究編
・原因追究の基本 ~「なぜ」を常に考える~ ←ここです
・因数分解という考え方 ~問題を細かく分解する~
・グルーピング ~「あれ?これとこれって同じじゃないですか?」~
・因果関係と相関関係 ~「それって本当に原因ですか?」~
・ディスカッションのやり方 ~問題のみを討議する~

第2部:問題解決編
・問題解決の基本 ~「だから何?どうなる?」という問いかけ~
・目的と手段 ~「何のためにそれをやるんですか?」~
・仮説思考 ~シミュレーションをしてみる~

今回は最初なので、ロジカルシンキングの最も基本となる”「なぜ?」を考える”ということを中心に話をしていきます。

【ロジカルシンキングの基本は「なぜ?」を考えることから】

論理的に物事を考えられる人とそうでない人の違いは何か?ひと言で言ってしまえば、この「なぜ?」が常に考えられているかどうかです。

逆に言ってしまえば、「なぜそうなるの?」と聞かれたときに、「なんとなく…」とか「前からそうなってるから」とか「そういうもんだから」とか答えてしまう場合は、論理的にその物事が考えられていないということです。

これから今回のシリーズでは、論理的思考の技術とか知識とか考え方とかを色々とお伝えしていく予定ですが、この「なぜ?」という思考が出来ていないと、いくら他の知識を学んでもあまり意味はないです。

というか、極端なことを言ってしまえば、「なぜ?」と考える癖が出来ていれば、論理的思考が出来ていると判断してもいいくらいです。他のことは枝葉に過ぎません。(と、言いながら実は問題解決編でやる「だから何?」と考えることも重要なのですが…。詳しくは後々話しますね)

【「なぜを5回考えろ!」】

どこかで聞いたことありませんか?トヨタ関係の本を読むと必ずと言っていいほど出てくる言葉です。(よくある「トヨタの○○」とか「トヨタ流の××」とかいう本です)

多分トヨタ系の大手の会社に入ると新人はまずこれを叩き込まれます。(あと「現地・現物」も)何かあるとすぐ「なんでだ?」(三河弁ですいません)としつこく聞かれます。

トヨタ系の会社さんと付き合いのある方は分かるかもしれませんが、不良を流出させると対策書を求められますよね?あれ原因の「なぜ?」をしつこく聞いてきますよね?で、「なぜ?」の考え方が甘いと「再提出!!」って怒られますよね?苦痛ですよね…。まあ、あれを日常的にやられるわけです。

見方を変えるといじめにも近いこの仕打ちですが、これが論理的思考を養うための一番良いトレーニングです。

正直なところ、「なぜ?」を本当に5回も考えることってほとんど出来ないですよ。多分途中で「もう無理~」ってなります。でも、本当に大切なのは実際に5回「なぜ?」を考えることではなくて、『それぐらい「常になぜ?」って考えろ!!』ってことだと思うんです。

トヨタの人と実際に話をすると、彼らはめちゃくちゃロジカルです。この考え方の成果なんでしょうね。で、そういう連中の集団だからトヨタはあれだけ利益を上げられるわけです。(よく下請けに厳しいと言われますが、中の人にはもっと厳しいですよ)ここから余談ですが、私は子供のころからこの考え方で父親に教育されました…。

うちの親子の会話です…

私:「お父さんあのゲーム買ってよ」
父:「なんでだ?」
私:「だって、あれないと○○君と遊べないじゃん」
父:「なんであのゲームが無いと遊べないんだ?」
私:「だって…」
父:「お前がそれを俺にきちんと説明出来たら買ってやる」

まあ、こんな感じです。で、実際に多少の屁理屈でも説明出来たら買ってくれました。

他にも、日常会話で「あの車スピード速いよ」と言ったら「何で速いんだ?」と聞かれたり、「今年の中日は強いよ」と言ったら「何で強いんだ?」と言われたり、とにかくそんな感じの会話を繰り広げていました。

あと、「何で?」を考えるときに分からないことがあったらよく「自分で調べろ!」とも言われました。

その結果どうなったかというと…
幼稚園の先生に滔々とスペースシャトルが飛ぶ仕組みを話したり。近所のおじさんに飛行機の飛ぶ理屈を話したり。友達に原子力発電と火力発電の違いを説明したり。なんとか木の切れ端に高い圧力をかけて石炭を作ろうとしたり(←絶対むりですけど…)(まあ、子供の知識なんでたかが知れてますが…)

こんなことをしだす、理屈っぽい可愛げのないガキが育ってしまい、それがそのまま大人になってしまったわけです(笑)

何が言いたいかというと、理屈っぽくなるためには、「なぜ?」を考えることが重要ですよ!!ということです。

【別に正しい答えは見つけなくてもいい】

さて、「常になぜを考えてください」と言いましたが、これを実践しようとすると多くの人が苦痛に感じます。

なぜか?

みんな「正しい答えを見つけようとするから」です。別の言い方をすると、「絶対的な答え」を見つけようとするからです。
真面目な人ほど「答えが間違ってたらどうしよう?」とか考えて、苦痛に感じるのですが、はっきり言って『答えなんてどうでもいい』です。大切なのはその答えを導き出すためのプロセスです。大体世の中のほとんどのことに答えなんて無いです。あったとしても前提条件が変われば答えも変わってきます。(経済学とか経営学とかはその最たるものです)

もちろん、正しい答えを導き出そうという姿勢は大切ですが、それに固執するあまり考えることを苦痛に感じて、最終的に考えることを放棄したら本末転倒です。

なので、「なぜ?」を考えるときはあまり肩肘を張って難しく考えず、「間違ってるかもしれないけど、とりあえずこんな感じの答えです」みたいなスタンスでいきましょう。(ちなみに、このメルマガはそのスタンスです)

【「なぜ?」を考えることは楽しい】

気楽な感じで「なぜ?」を考えると、色々な物事の仕組みとか成り立ちが分かって楽しいです。理屈で物事を考えるようになると、色々なことの予測も立てられるし、人からは関心されるし、もやもやしてた気持ちが無くなるしで、結構いいことがあります。この癖をつけておいて悪いことはないですよ。

【実はみんな子供のときには論理的思考が出来ている】

また極端なことを言い出しましたが…。

子供って結構「なんで?」って聞いてきますよね?特に5歳ぐらいまでの子はみんなそんな感じで、大人を困らせるようなこともズバズバ言ってきます。で、大人がめんどくさく感じて適当にあしらうと不機嫌になったりするじゃないですか?

大人からすると「めんどくさいなこのガキ」ってなりますが、これっていいことなんですよね。「なぜ?」って考える論理的思考(というほどのものでもないかもしれないですが…)が出来てるので。

でも、それを周りの大人が適当にあしらったり、ごまかしたり、時には色々な事情から(子供に教えられないこともあるので…)ちゃんと答えてあげられなかったりするから、子供も成長するにつれて「なんで?」って聞かなくなるんですよね。で、徐々に論理的思考の基礎を失っていくと…。まあ、こんな感じです。

ちなみに、欧米では子供の思考能力を養うために、子供の「なぜ?」に答えてあげようとか「なんで?」ってあえて考えさせようとかいう取り組みもあるみたいですよ。とにかく、「なぜ?」と考えることは我々が子供のころには出来ていたシンプルなことです。すごく単純で当たり前のことですが、論理的思考を強化するためには、まずは、この「なぜ?」を考える癖を付けることから始めましょう!!

次回は「なぜ?」の切り口を見つけるときに使える考え方「因数分解」についてお話しします。数学嫌いな方覚悟しておいて下さい(笑)
では…

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