【MPメルマガ 第205回】<人材育成編>自分で育つ人 ~「育つ人」は何が違うのか?~(解説)(2017年8月10日配信分)
こんにちはMPCの外山です。
前回もお話しましたが、8月15日及び17日は夏休みのためメルマガはお休みです。場合によってはその次の週もお休みになるかもしれません。
前回物語の2人がお休みの期間について賭けをしていましたが、現時点でのオッズは2週間→1.5倍、1週間→20倍 ※ブックメーカー調べ(ウソです)と2週間説が有力となっております。キタサンブラック並みのオッズですが、どうなるか、乞うご期待!
※なお、見事当てても賞金等の払い戻し等はありません
さて、今週ですが「育つ人は何が違うの?」という話をしています。
【目的意識がある人は勝手に育つ】
世の中にはこっちが手を掛けて『育てる人』と手を掛けなくても『育つ人』が存在します。仕事・学校・スポーツどんな場面でも、この2種類の人たちはいます。
教育をする立場としてどちらが理想かと言えば『育つ人』です。出来る限り自分で勝手に育ってくれる人が多い方がいいですよね?
じゃあ、この2つの違いは何かと言うと『目的意識』です。早い話が「こうなりたい」とか「これがやりたい」っていう想いがあるかないかの違いです。
目的意識がある人は自分で課題を見つけて、対策を考えて、行動してっていう一連の流れを自分でやっていきます。逆に目的意識が無い場合は、基本的に受け身の状態なので、これら一連の流れ進めるために誰かの指示が要ります。
学力がある/ないとか頭がいい/悪いとかは関係ありません。若いころやんちゃをしていて、学校の授業何てまともに受けたこと無いって人でも育つ人は育つし、子供のころから真面目でいい学歴の人でも育たない人は育ちません。
ちなみに私はやんちゃしていた人の方が目的意識を持ったときの伸びは凄いと思っているので、そういう人の方が好きです。
【目的意識がある人の特徴】
じゃあ、どんな人が目的意識があるのか、いくつか特徴をあげたいと思います。こういう特徴がある人は育つ可能性があるって考えていいと思います。
◆「あれやりたい」「これやりたい」と言ってくる
まあ、これは当たり前ですね(笑)こういう想いがある人のことを「目的意識がある」って言ってるわけですから。
でも、こういう意志があるかないかを確認することはその人が『育つ』かどうか判断する上では重要ですよ。
私はコンサル先で従業員さんの面談をするとほぼ必ずと言っていいほど「やりたいことはありますか?」とか「夢はありますか?」とか聞きます。別に、それが仕事のことではなくても、趣味のことでも家族のことでも何でもいいです。
抽象的なことでも、突拍子もないことでもいいです。大切なのはまず自分の中で種があるかどうかです。
◆考え方が前向き
目的意識がある人ほど、前向きな考え方をします。「前向き」ってどういうことかと言うと、「出来ない理由よりも、出来るようにするための方法を考える」ってことです。
出来ない理由ばかり考えていたらいつまでたっても自分の目的は達成出来ないですからね。当然こういう考え方になるはずです。
◆好奇心が旺盛・情報のアンテナが高い
目的を達成するためにはありとあらゆる手段を取ろうとするので、「何かいい方法は無いか?」と色々な情報を集め、好奇心も旺盛になります。目的意識の高い人ほど情報には貪欲です。
◆文句や不満が多い
意外と見落としがちですが、目的意識のある人は不満や文句も多かったりします。まあ、面倒くさい人の可能性があるってことです(笑)
目的意識が高いほど、日々の問題意識も強いです。そうなると当然不満も出てきます。
不満とは今の姿と目的のギャップを表すものなので、目的が無い人には不満もありません。だから、「不満が無い」っていうのはそれはそれで問題なんですよ。
ただ、不満って言っても良いのは「前向きな不満」のことですよ。「今これが気に入らないから、こうしたい」って不満があるのは良いことですが、「これが嫌」「あれに反対」って言うだけはただのわがままだから駄目です。(どこかの国の政党の人たちに言ってあげたいですが…)
だから、目的意識が強い人ほど相手にするのは大変と言えば大変です…。
【目的意識を持つためには世界を広げろ】
じゃあ、目的意識を持つためにはどうすればいいのか?
まずは『世界を広げましょう』
自分自身の場合は自分で意識的に知らない世界のことを知るように努力してみる。他の人に目的意識を持ってもらいたい場合は、知らない世界を知る機会を作ってあげる。
こういうことをやってみましょう。ただ、こういうことをやったら必ず目的意識が持てるのか?というと、それは分かりません。そこはもう本人次第です。
ただ、私が思うに「目的がない」とか「やりたいことがない」とか「どうなりたいか分からない」っていう人たちは生きている世界が狭い傾向にあると思います。「世界が狭い」というか『広げる努力をしていない』って言った方がいいかもしれませんね。
これは単純な話で、今生きている世界で目的が見つからないんだったら、他の世界で探すしか
無いんですよ。
だから、目的意識を持ちたかったらそして『育つ人』になりたかったら、少しでも世界を広げる
努力をしましょう。
最後に余談ですが、前回岡崎さんから無茶振りをされた話をします。
私は生まれてこの方色んな人に世界を広げる機会を作ってもらって感謝しています。
まずうちの母親は暇さえあれば近所の図書館に連れて行ってくれて、本を読む機会を作ってくれましたし、父親は休みになると外に連れて行ってくれました。テーマパークとかだけじゃなくて、美術館とか遺跡とかも結構連れていかれました。祖父母や叔父も色々な話を聞かせてくれましたね。
小・中・高の学校の先生も比較的自由にやらせてくれました。
仕事をするようになってからも、上司とか先輩は色々と仕事をやらせてくれて、企画もさせてくれました。(で、大抵私が失敗して尻拭いをしてもらっていたわけですが…)
友人もそうですね。私がこんな感じなので、友人も基本的におかしいです(笑)ただ、変わり者だけに色んな事を知っていて刺激はくれます。
今思えば、私はすごーく面倒な奴だと思うんです。思いついたままに行動するし、まあ、問題児です。でも、ありがたいのは皆小言は言いながらも、世界を広げることを許してくれたこと。そして、そういう環境を作ってくれたことですね。
そういう環境で育ってきたから今があるわけで、非常にありがたいなと思っております。
最後、前回岡崎さんから無茶振りされたので、強引に私のエピソードをねじ込みましたが、
今回はこんな感じで終わります。
とにかく、『育つ人』になるためには、若しくは『育つ人』を育てるには『目的意識が重要』という
話でした。
では、皆さん。暑い日が続きますが、体調にはくれぐれも気を付けてお盆をお過ごし下さい。
休みじゃないって人は一緒にがんばりましょう!!
では・・・。