事例

【事例】既存ITシステムの活用による生産負荷の見える化

企業概要

企業名:C社

業種:金属製品製造業

従業員数:20名

課題

C社は産業用機械に使用される部品の金属加工を行っている会社です。C社は他社との差別化のために短納期対応を強みにしようとしており、顧客への営業の際も短納期をアピールして受注を獲得していました。しかし、C社では営業の際に工場の生産負荷が十分に把握出来ないまま受注を行っていたため、生産部門が受注を納期通りにこなすことが出来ないことが時折あり、納期遅延や品質不具合などが発生していました。

C社ではこの問題を解決するために生産管理システムを活用した生産負荷の見える化・生産計画の作成に取り組みました。

実施事項

現状調査

C社からの依頼を受け、まずは現在使用している生産管理システムの仕様・機能について調査を行いました。C社では既に生産管理システムが導入されており、生産負荷の算出・生産計画の作成が出来る機能も有していましたが、それらを活用するための基礎データとなる作業実績のデータ、予定工数のデータが十分に入力されていないため、生産管理システムの機能が十分に活用出来ていないことが分かりました。

データ入力の仕組み作り

生産管理システムを活用するために必要なデータを適切に入力出来るよう、データ入力のルール作り、業務フローの作成、入力フォローのミーティングの実施などの仕組み作りを行いました。

改善支援

作業実績のデータが蓄積されていく段階で、データから作業の異常や改善点が見つかることも多くあり、C社内に作業改善の意識も醸成されてきたため、作業改善のアドバイスや改善ミーティングの運営支援等を実施しました。

生産負荷の見える化

実績データが適切に入力されるようになり、予定工数の精度も向上したため、システムを活用して予実の負荷の見える化を実施しました。

負荷平準化

予定負荷時間が算出出来るようになったため、予定負荷を確認しながら日次及び作業者間での負荷調整を行うための仕組み作りを行いました。

成果

上記取り組みの結果、C社では問題となっていた納期遅れが無くなり、納期遵守率100%を達成することが可能となりました。

また、工数のデータを確認しながら作業の問題点を洗い出し、自主的な改善を行う風土も醸成することが出来ました。