事例

【事例】変動費の削減による収益性の向上

企業概要

企業名:B社

業種:ゴム製品製造業

従業員数:30名

課題

C社は主に自動車部品に使われるゴム製品の成型加工を行うメーカーです。近年C社は生産コストの増加によって収益性が悪化し、赤字の状態が続いていました。特に、材料費の負担は年々増加しており、収益を改善するためには材料費の削減が必要でした。

材料費の削減を行うに当り、まずはどこで材料のロスが発生しているのかを明らかにするために、生産品目別に材料の理論上の必要量と実際の購入量の比較調査を実施したところ、C社では必要量よりも多く材料を仕入れる傾向にありました。

材料の必要量と購入量に差異が生じる要因を調査したところ「材料の在庫管理が不十分であること」「受注変動に対応するために安全在庫を多く生産していること」が大きな要因であることが分かったため、これらの課題を解決するための提案を行いました。

実施事項

材料在庫管理

日々の生産計画数・在庫量にもとづいて適正な量の材料が発注出来るように在庫管理表を使った在庫管理を実施。

完成品設定在庫見直し

受注量の多い品番に関して受注計画と実績の差異のバラつきを調査した後、日々の受注変動に合うように設定在庫量を見直しを行い、日々設定在庫を確認しながら生産を実施。

成果

改善の結果、C社ではそれまで増加傾向だった材料費率が減少し始め、改善後の決算では損益を黒字化させることにも成功しました。その後C社では材料置き場の改善などにも取り組み、現場の従業員が一目で在庫の過多が分かるように環境の改善も行いました。