こんにちはMPCの外山です。

今回はタイトル見ても何の話か分からないですよね?

今日はあるおとぎ話から始めようと思います。とりあえず、おとぎ話を読んで下さい。

”昔々、あるところに旅人が通る峠道がありました。旅人達は何年もその道を通って
旅をしてきました。ところが、あるときからその峠道に山賊が現れるようになりました。

山賊たちは旅人を次々に襲い、殺していきました。旅人たちは全滅したかに思えましたが、
月日が経つと、山賊を倒す旅人たちが現れるようになりました。

なぜそうなったのかというと、山賊に襲われて生き残った者たちが、峠道にある
洞窟の中に密かに山賊への対抗策を書き残していたからです。

山賊への対抗策は旅人たちに次々と伝わり、旅人たちは山賊を恐れることはなくなりました。

しかし、安心したのもつかの間、新たな山賊が現れ旅人を襲うようになりました。
旅人たちはまた洞窟に対抗策を書き残し、山賊に対抗しました。

…、このようなことを旅人と山賊は何度も繰り返しました。そして、この峠では今でも
旅人と山賊の戦いが続いています”

【旅人と山賊の話は何を表しているのか?】

上のおとぎ話は井坂幸太郎さんの小説に載っていた話です。
(本当は引用しようと思いましたが、本の名前を忘れてしまったので、私が記憶を頼りに書いています)

で、このおとぎ話が何を意味しているのかを説明していこうと思いますが、その前に質問。

「この話の中で正義はどっちで、悪はどっちですか?」

まあ大抵の人は「旅人が正義で山賊が悪」と思いますね。その通りです。

じゃあ、この話が何の話か説明します。この話は「細菌と抗生物質の戦い」をおとぎ話風に例えた話です。
話の細かい解説をする前にもう1つ質問です。

「旅人と山賊。どちらが細菌でどちらが抗生物質ですか?」

「旅人が抗生物質で細菌が山賊」ですか?そうですか、なるほど…。

では、正解を発表します。「旅人が抗生物質…」と思った方…
不正解!○とし君人形ボッシュートです!!タラッタラッタ~♪

正解は「旅人が細菌で山賊が抗生物質」です。

頭が「???」ってなってますか?そうなってくれているとありがたいです。おとぎ話の解説をします。

この話の中ではまず、「峠道」が「人体」を現します。舞台は人間の体の中です。
そして、「盗賊が旅人を襲い、殺した」というのは「抗生物質が細菌を殺した」という意味です。

中盤に「(旅人が)対抗策を洞窟に書いた」とありますね。これは「対抗策」=「遺伝情報」
「洞窟」=「DNA」です。つまり「抗生物質を効かなくする遺伝情報をDNAに残した」ってことです。

「対抗策が伝わり、山賊を恐れることはなくなった」というのは
「遺伝情報が伝わり、抵抗性細菌が生まれた」ってことです。

ここまで来たら終盤の「新たな山賊」は分かりますよね?そうです。「新たな抗生物質」です。

この話は細菌と抗生物質の戦いを「細菌の立場」で描いた話です。
「正義と悪」を私たちの常識と逆にして書いた話です。おもしろいでしょ?

【立場が変われば正しいことも変わる】

で、上の話で何が言いたいかっていうとですね…。
「立場が変われば正しいことも変わる」ってことです。

私は基本的に正しいことというのは、時代・文化・宗教・地域・民族・性別・世代・人種等々に
よって違う「相対的」なものだと思っています。

「相対的」なんて難しい表現をしていますが、要は「人それぞれ正しいと思っていることがある」ってことです。
ですので、「自分が正しいと思っていることが絶対」と考えていると、人と衝突が起きます。
相手には相手なりの「正しいこと」があるわけですからね。

この「立場が変われば正しいことも変わる」ってことが分かっているかいないかで、
相手を上手に諭すとか、円滑にコミュニケーションを取ることが出来る力って変わってくると
思うんですよ。

例えば、外国人の人が何かおかしなことをした場合に、「あなた間違ってる」って言うのと、
「あなたの国ではそれでOKですが、日本だと違うんですよ」って言うのとどっちが良いかって話です。

で、今回なぜこんな話をしたかという理由は次回の内容を読めば分かると思います。

ということで、次回は「ダイバーシティー」の話をします。

では・・・。