こんにちはMPCの外山です。

以前もひとことのコーナーで言ったかもしれませんが、
最近プログラミングの勉強をしています。

javascriptだのRubyだのPHPだの言語が色々あって何から手を付けて
いいのかよく分かりません。

プログラマーの人に聞いたら一番仕事で使いそうなものからやればいい
ってことだったので、とりあえずVBAやってます。

勉強してみて思いましたが、プログラミングってロジックが大切なので
意外と性に合っているようです。

さて、今回は前回の話の続きです。

【長槍の意義】

前回信長が採用した長槍という武器についての話をしたわけですが、
信長は長槍という武器を使うことによって、「誰でもすぐに仕事(戦闘)が出来る」
仕組みを作ってしまいました。

組織において「人が足りない」という問題が発生した場合、人を新たに雇う必要が出てくるわけですが、
この際問題になるのが、その人の「能力」です。折角人を採用しても、仕事をする能力が無かったら
意味は無いですからね。

製造業なら「機械や工具を扱える能力」、飲食店なら「調理が出来る能力」が必要なわけです。

つまり、「人がいない(足りない)」とは「(うちの仕事を出来る能力を持った人が)いない」
ってことです。ということは、この問題を解決するためには…

1.能力を持った人が現れるのを待つ
2.能力を得られるように教育・育成をする
3.能力そのものの基準を下げる

この3つの解決策のいずれかを採る必要があります。一番最初に思いつくのは1番です。
そして一番楽ですね。ところが、現実には待っていても来ないっていうのが現実です。

信長の時代で言えば、能力がある人は名門である武田信玄や上杉謙信のところに
行ってしまうだろうし(事実そうなっていたかどうかは知りませんよ)
現代で言えば中小企業よりも大企業に行ってしまいます。

そうなってくると、2番の選択肢を採るわけですが、これはこれで使えるようになるまでに
時間が掛かります。本来はやらないといけないことですが、とは言っても「すぐに人が必要」という
場合にはこの方法だけでは不十分です。

となると、解決策は3番になります。仕事そのものを簡単にして誰でも出来るようにして、
しまえば必要な能力の基準が下がるので、人を確保しやすくなります。
信長は長槍を使うことで現代でいうところの「標準化」に近いことを行って、問題を解決したわけですね。

【現代の長槍】

何となくこの後私が何を言うのかは察しが付いたと思います。
現代の企業でも人材不足の問題がある場合、長槍を作ってみましょう。
要は、誰でも仕事が出来るような仕組みを作りましょうってことです。

「誰にでも仕事が出来るような仕組み」なんて言われると難しい気がしますけど、
そんなことはありません。ちょっとした工夫で出来たりします。

現代の企業でちょっとした工夫で長槍を作った事例を紹介します。

製造業のA社さんではある製品を組み立てるためにプラスドライバーを使ってネジを締めていました。

簡単そうに見えますが、プラスドライバーで素早くしっかりネジを締めるのって結構大変です。
ネジ山にドライバーが上手くはまらずに滑ったり、締めるときにそれなりの力を入れないといけないので、
手が疲れたりします。上手くやるためにはそれなりの技術が必要なわけです。

A社さんではこのネジ締めの作業をもっと簡単に誰でも出来るようにするために、
ネジを”プラスネジ”から”六角ネジ”に変えて、六角レンチを使って締めるようにしました。

六角レンチを使うとテコの原理が使えるので、ドライバーよりもネジが締めやすくなります。
あと、ネジ山にもはめやすいので、急いで作業をしても滑らなくなりました。
こうやって、A社さんではネジ締めの作業を誰にでも出来るようにしました。

宿泊業のB社さんでは、宴会の食事の準備をするときに従業員さんがお膳の台を
いくつも重ねて運んでいました。
ベテランともなると「ジャグリングの大道芸か!」ってぐらいの職人技で運びます。
なので、宴会の準備の仕事にはそれなりの能力が必要です。人が足りないので、
アルバイトさんを雇って宴会の準備をさせたいのですが、この能力がネックで上手くいきません。

そこで、B社さんでは配膳用の台車を導入することにしました。こうすれば、安全かつ効率的に
食事が運べますからね。こうやってB社さんは配膳を誰にでも出来るようにしました。

A社さんにしてもB社さんにしても、信長にしても実はそんなに難しいことはしていません。
A社さんは「ネジと工具を変えただけ」だし、B社さんは「台車を使っただけ」、信長は
「槍を長くしただけ」です。でも、こういうちょっとしたことに気が付けるか、それを実行出来る
か、そしてそれを積み重ねることが出来るかが重要なんです。

【集団で戦うには仕組みが重要】

信長は集団戦法を使うことで、数々の戦いに勝ったと言われていますが、
その背景には今回話したような仕組みがありました。
言い換えれば、仕組みを作ったから集団で戦うことが出来たってことです。
もし仕組みを作らずに人の頭数だけ揃えていたとしたら、信長はずっと
「使えない奴が多い。人が足りない」って言い続けるだけで、結局何も出来なかったと思います。

これは現代の企業も同じです。

とは言え、今回お話したのは現場レベルでの人材確保の話。組織が大きくなってくれば、
もう一つ重要な人材を確保しないといけません。それが、指揮を行う幹部。
しかし、幹部は一朝一夕で確保出来るものではないので、育成をしなければなりません。

ということで、次回からは信長がどうやって幹部を育成していったのかをお話ししていきます。

では・・・。

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