こんにちはMPCの外山です。

今日は皆さん仕事納めですかね?一年間お仕事お疲れ様でした!
今回で年内のメルマガ配信は終了です。

前回の配信のときに新シリーズの内容を発表するって言ったので、発表します!!

2017年最初のシリーズは…

<プレゼンテーション編>です。

「人前で話をする機会が増えたけど、上手く話せない」
「どうやったら上手に資料や文章が作れるの?」

そんな方のために、プレゼンのポイントをお伝えします。
そして、長らくお待たせしましたが、いつもの2人が帰ってきます!
お楽しみに!!

さて、何だかんだ言って1ヶ月使ってしまった「時代劇で経済を勉強しよう!」も
今回で最終回です。今回も経済の話はほとんどしません。(たぶん…)
社会学の話とちょこっと世界史の話をします。タイトルに偽りがあるとか言わないように!!

【実は商人を軽視していたのは日本だけじゃないという事実】

前回、「江戸時代はお金が賤しいとされていました」「商人(経済)は軽視されていました」
という話をしたわけですが、実はこれ日本だけのことじゃないんですよね。

中世の世界では世界中で商人は軽視されていました。ヨーロッパもそう。
イスラム世界もそう。中国もそうです。世界中が「商人は賤しい」って思っていました。

でも、そんな中でそんな考えから脱却したのがヨーロッパ。特に西欧です。

【ヨーロッパで何が起こったのか?】

今から少し世界史の授業を始めます!
中世までのヨーロッパでは「商人は賤しい」という考えがほとんどでした。
江戸時代の日本と同じ状況です。だから、経済活動というものはそれほど重視されていません。

なぜそうなっていたのかと言うと、当時のキリスト教の教えがそうなっていたからです。
日本の朱子学と一緒です。厳密に言うと、「カトリック教会」の教えです。
結構ストイックなカトリックの考え方のもとでは、お金儲けは良くないこととされていました。

ところが、16世紀に入ったときに一つの革命が起きます。それが「宗教革命」です。
何か聞いたことありますよね?歴史の授業でやったけど、よく分からなかったあれです。

この宗教革命によって何が起こったかというと、これまで主流派だった「カトリック」に対抗する
「プロテスタント」という教派が現れます。で、このプロテスタントの登場がめちゃくちゃ重要です。
プロテスタントの登場で何が起こったか?

プロテスタントの人たち(牧師さんたち)はこれまでのカトリックとは反対に
「お金儲けしてもOKだよ!」って言い出しました。厳密に言うと、
「労働を行って働くことは神に奉仕する行為である」という教えが出来ました。この考えが
発展して「お金儲けをすることは良い行いである」という考えになりました。

これすごいことですよ!産業革命とかフランス革命級(若しくはそれ以上)に重要な出来事です。
人間の発想をひっくり返したわけですからね。トランプゲームの大富豪で言えば、一番弱い”3”が一番
強くなっちゃったぐらいのインパクトです。

そして、このプロテスタントが主流になった国がイギリスです。お金儲けは良いことですから
王様や貴族が経済活動を重視し始めます。以前お話した「重商主義」です。
そして、イギリスは重商主義政策で経済発展して産業革命を起こし、資本主義を誕生させ
「大英帝国」となります。(何かの本で読んだことがあるんですけど、最盛期の大英帝国は
今のアメリカよりもはるかに力があったとか…)

そしてその重商主義が他のヨーロッパ諸国にも伝わり、西欧は急速に発展します。
(ちなみに言っておくと、中世は西洋よりも東洋のほうが発展してました)

【そのころ日本は…】

じゃあ、一方日本はそのころ何をしていたのかというと…。朱子学の呪縛から脱却出来ていない状態
のままでした。(中国も一緒です)
折角、近代でも通用するような経済システムとか人材がいるのにそれを活用していませんでした。
理由は簡単「お金は賤しい」ってずっと思っているから。

そして、わずか100年ちょっとの間に西洋と大きな差がつきます。そしてそのまま幕末へ…。

ここで救いだったのは、何だかんだ言って江戸時代末に優秀な人が育っていたことですね。
公には認められていなくても経済はちゃくちゃくと育っていたんでしょう。

【そして現代…】

で、今までの話を聞いて「へー、昔はそんな感じなんだ~」で終わっちゃだめですよ!
今も「お金が賤しい」と考えていたころの名残は残ってます。

まず、教育の分野。歴史学者の方や経済学者の方が研究を進めているにも関わらず、
どうして、学校の歴史の授業で経済のことをやらないんですか?
いつまで「お金は賤しい」とされた価値観のころの授業をやってるんですか?

別に”経済学”をやれとは言ってません。でも経済に関する話はしてもいいじゃないですか。
「田沼意次は賄賂貰ってた」ではなくて「田沼意次はこういうことをして経済はこうなった。
ただ、問題点もあってこれはこうだよ」ってことを教えたらいいじゃないですか。

こういうことを勉強しようと思ったら、大学で専門的に勉強するか、独学で調べるか
このメルマガを読むか(?)のどれかです。

大学に入ったり、社会人になってから複雑な経済学で経済を勉強させるより、
中学・高校でシンプルな江戸時代を題材にして経済を勉強したほうがみんな経済に明るくなるじゃないですか。

そして次に経済政策の分野。徳川吉宗や松平定信の発想と同じような経済政策が
行われることがしばしばあります。だから不景気ってずっと言い続けるんですよ!
なぜか、日本には「積極財政は悪」という朱子学的発想をする人たちがいます。
もちろん明らかな無駄づかいはだめですよ!だけど、国がお金を使うことは絶対的に悪いことだという
認識は少し改めたほうがいいと思います。

そして経営の分野。「ものを作ること」だけを重要視していませんか?
経営者の方で「お金の話は母ちゃんと税理士に任せてるからタッチしてない」とか
「営業は営業担当にまかせっきり」とか「資金調達は銀行に言われるがまま」とか
「今後のビジネスプランを考えていない」って感じの方はいませんか?

日本にはどこか「儲ける」っていう行為に関して後ろめたさを感じる文化があります。
それが転じてお金そのものにタッチすることを避ける傾向もあります。
でも、それでは江戸時代の人たちと変わらないですよ。

「儲ける」ってことは悪いことではありません。大切なのはその後の「使い方」です。
それにお金を「使う」ことも悪いことではありません、大切なのは「使い方」です。

これは、国も企業も個人も同じだと思います。

ということで、経済システムの話から政策の話、果ては社会についての話まで
右往左往しながらやってきたお遊び企画「時代劇で経済を勉強しよう!」でしたが、
いかがだったでしょうか?

今回の企画で少しでも歴史と経済に興味を持って頂けたらうれしいです。

では皆さん。今年も大変お世話になりました!
来年も宜しくお願い致します!!良いお年を~!!!

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