こんにちはMPCの外山です。

メルマガの形式を変えてから3ヶ月近く経ちます。

先日も読者の方と話していたときに
「あの2人が…」という話が自然に出てきました。だいぶ定着してきたようです。

そんな中恐縮ですが、今回のテーマは私一人が話しています。
物語はちょっとお休み中です。
(前回を見て「あれ?物語は??」って思った方もいらっしゃるかな?)

前回から小難しい経済の話をしています。

前回は景気と財政政策の話をしました。今回はもう一つの経済政策である、”金融政策”の話をします。

【金融政策とは】

金融政策とは何か?字のごとく”金融”を操作する政策です。なんか難しそうですね~。
でも前回の財政政策とは別物なんですよ。経済学に詳しくないと同じようなことって思っちゃいますけどね…。

とりあえず、色々違いはありますが、分かり易いところから説明していきます。

【金融政策をやっているのは誰か?】

さて、まず問題です。
「金融政策を担っているのは誰でしょうか?」

はい!考えて下さい!!自身のある方は”スーパーひとし君”を賭けて下さい!!!

回答出ましたか?発表しますよ!

答えは…
「中央銀行(日銀)」です。

「国(政府)」って答えた方。不正解です!ひとし君人形ボッシュートです!!!

「えー?日銀って政府の一部じゃないの??」って勘違いされている方がいるかも知れませんので、
金融政策云々について話す前に”日銀(中央銀行)”とは何なのか説明します。

【中央銀行とは】

世界中の国にはその国の政府とは”別”に”中央銀行”という”独立した”機関が存在します。

日本の場合は日本銀行(日銀)。EUの場合は欧州中央銀行(ECB)。イギリスはイングランド銀行(BOE)
アメリカは中央銀行は存在しませんが、連邦準備制度(FRB)というものが存在します。
経済ニュースとかで「日銀の黒田総裁。FRBのイエレン議長」って言ったりします。

で!ポイントは中央銀行は政府から”独立している”ってことです。
要は本来は「政府と別のことが決められる」ってことです。

だから、日本政府が「経済政策をしろ」って日銀に言っても日銀は「嫌です」って言うことが出来るってことです。
そもそも日銀が”独立している”以上、政府が日銀に指示したり命令したりするのが筋違いです。
(実際は出来ますけどね…。そのからくりは後ほど)

強引に前回と同じように医療で例えると、財政政策を担う”日本政府”というお医者さんと
金融政策を担う”日本銀行”という2人のお医者さんが存在していて、それぞれが患者の状態に応じて
医療行為を行っていると考えて下さい。

【日銀と政府の関係】

日本政府と日銀という2人のお医者さんはそれぞれが独立した開業医ですが、
密接に関係しています。具体的にはどういう関係かというと…。

日銀の総裁・副総裁・審議委員の任命権は日本政府が持っています。

総裁・副総裁はいいと思いますが、”審議委員”っていう人が何なのかよく分からないかもしれないので、
説明しておくと、総裁・副総裁と一緒に会議で金融政策を決める人たちです。
そして、この金融政策を決める会議を”金融政策決定会合”と言います。

つまり、建前上は”独立した”と開業医ですが、実際は日銀は日本政府の関連病院です。
要は、独立していると言いながら、政府の意向に左右されるってことです。

ちなみに、以前は日銀の総裁は大蔵省(日本政府)と日銀プロパーの人が交互になるという慣例があったようです。
(今は一応違うみたいです…)

【日銀は何をしているのか?】

で、いよいよ本題です。じゃあ、日銀は”金融政策”で何をしているのか?

まずは、金利の上げ下げです。日銀は市中の銀行(我々が普段使っている銀行です)にお金を貸すこともしている
わけですが、このときに金利を付けて貸し出します。この金利のことを「政策金利」と言います。

この「政策金利」ですが、銀行がお金を貸し出すときの基準になります。
政策金利が上がれば銀行からお金を借りたときの金利は上がるし、下がれば金利も下がります。

ちなみに、預金したときの金利も同じです。

じゃあ、政策金利を上げ下げすると何が起こるのか?とりあえず、政策金利を下げた場合を考えてみます。
政策金利が下がると銀行の貸し出し金利も下がりますので、みんなお金を借ります。

「今は金利が安いから今のうちに借りて設備投資しよう」とか「住宅ローン借りて家買うなら今だな」とか思うわけです。
で、お金を使い始めます。世の中にお金が回り始めるわけです。
お金が回るようになれば景気は良くなります。だから、政策金利を下げる=景気刺激策になるわけです。

血圧が低くなっている患者に血圧を上げる薬を投与するのと同じです。

政策金利を上げる場合はこの逆です。皆がやたらお金を借りてガンガンお金を使って景気が上がりすぎると
経済がバブル状態なって、過剰なインフレが発生したりするので、日銀は「あれ?ちょっとやりすぎじゃない?」
って判断して政策金利を上げて、沈静化を図ります。

こちらは、血圧が高くなった人に血圧を下げる薬を投与しているのと同じです。

でもですよ、政策金利を上げるのはいいですが、下げるほうは金利が0%になったらできませんよね?
よくよく考えてみると、日本の場合はずっと0%(正確には0.1%)付近です。

さあ、困りました…。患者の血圧を上げたいのに使える薬がありません。じゃあ、別の治療法を使いましょう。

その治療法は「量的緩和」と言います。聞いたことありませんか?日銀総裁が黒田さんに代わってから
大規模に行われた治療法です。当時は”黒田バズーカ”と言われました。

では、あれは何をしたのか?
金利は下げられないので、通貨の量を増やしました。お札でも刷ってるのか?
うーん。厳密に言うと違いますが、似たようなもんです。(このあたり説明すると話が痛くなるので止めておきます)

具体的には何をやるかというと、日銀が市中の銀行に対して
「お宅らが持っている国債とか手形とか有価証券買い取るよ~」
って言います。そうすると、日銀から現金が渡されるので、市場に出回っている通貨の量は増えますよね?

「血圧を上げる薬が使えない?だったら輸血すればいいじゃない」って発想です。

じゃあ、通貨の量を増やすと何が起こるのか?
銀行さんはお金をたくさん渡されました。お金ジャブジャブです。さあどうしましょうか?
寝かせておいてもしょうがないですね。だったら、貸し付けましょう!
「運転資金足りてますか?」「設備投資しませんか?」「住宅ローン今ならキャンペーン中です」
そう言ってお金を大放出しましょう。みんな使ってくれるはずです。

お金を使ってくれれば、景気が上向きます、インフレにもなります、賃金も上がるかもしれません。
よーし、これでOKだ!そんな予定でした…。

ということで、まだ金融政策の話の途中ですが、これ以上書くと頭が痛くなってくるかもしれませんので、
今回はここまで。

次回は金融政策の話の続きと、アベノミクスについて話します。

では・・・。

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