こんにちはMPCの外山です。

先週で<情報編>終了しました。
今週からは予告通り少し単発ネタをやります。

で、当初は今回の単発ネタも物語つけようかなって思っていたんですが、
物語付けると長くなる(多分1ヶ月ぐらいこの話になります…)ので、
しばらくは2人にお休み頂いて、私のみが話すことにします。

今回は”経済学”の話です。こういう大きなことも知っておいた方がいいのでやります。
(ニュースとかも興味持てますしね)

ただ、そんなに難しく考えて読まなくてもいいですよ。別に
「経済の動きを考慮して経営しましょう!」なんて言うつもりは無いですから。

今回は、皆さんが「ちょこっと経済の話して人に”ドヤ顔”出来るようにする」ってことを目的にします。

飲み屋のおねーさんに「わー!○○さんそんなことも知ってるんですね~。すご~い!!」って言われるとか…。
奥さんに「あなた結構しっかり勉強しているのね~」って言われるとか…。
女性の方なら「知的で女子力が高い女を演出する」とか…。

ま、今回のネタはこんな感じのことが出来るようになることを目的とします。
ですので、今回は肩肘を張らず”不純な気持ち”で読んで下さい。(だから、「経営に役立つ?」ってタイトルになってます)

あと、そもそものテーマが難しい部分があるので、少しでも分かり易くするために
人の身体に例えて説明していきます。

長さは多分全3回~4回ぐらいです。

じゃあ、いきます。

【景気の上昇/下降】

経済の話になると「景気が上昇する/下降する」という言葉が使われます。じゃあ、景気の上昇/下降ってどういうことなのか?
まずはそこから話を始めます。

簡単に言ってしまえば…
景気が上昇=「お金が回っている」、景気が下降=「お金が回らない」ってことです。
だから、皆がお金を使えば景気は上昇するし、使わなくなれば下降します。

人の身体に例えると”血行”と同じです。
血の巡りが良ければ血行が良くなって身体の調子が良くなるし、血行が悪ければ調子が悪くなるのと同じだと考えて下さい。

【インフレとデフレ】

”インフレ””デフレ”って言葉もよく使われます。「”デフレ”から脱却するために、”インフレ”ターゲットを…」みたいな感じです。

この言葉はテレビとかでもよく解説がされているので、意味はご存知だと思いますが、
一応説明しておくと…

インフレ=物価が上昇している状態(通貨の価値が下がる)、デフレ=物価が下がる状態(通貨の価値が上がる)
です。

人の身体で言うと”血圧”ですね。インフレ=血圧が上がる、デフレ=血圧が下がる。って考えてください。

で、このインフレ/デフレと景気は大きく関係しています。
景気が上昇してくると皆がお金を使うので、物価が上がってインフレになります。
逆に下降局面ではお金を使わなくなるので、物価が下がってデフレになります。
(ものが売れなくなるので、皆価格競争に入るんですね)

血行が良くなると血圧が上がる。悪くなれば下がるっていうのと一緒です。

「じゃあインフレは良いことなの?」っていうと一概にそうとも言えなくて、過剰すぎると問題です。
人の身体も血行が程よく良くなるのはいいですが、あまりに高血圧になったら問題ですよね?

なので「程よく血行が良い状態」=「程よくインフレ状態」が経済としては良いことになります。

【財政政策という経済政策】

さて、景気とインフレ/デフレの話が終わったので、次は経済政策の話をします。
このあたりから話がややこしくなってくるので苦手な人も多いかと…。

経済政策には”財政政策”というのと、”金融政策”っていうものがあります。
金融政策については次回以降やるので、今回は財政政策の説明をします。

財政政策とは何か?っていうと…
「国(政府)がお金を使うこと」です。

財政政策として有名なのが、インフラを作ったりする”公共投資”ですね。
あと、”補助金”なんかも財政政策とみなすことが出来ます。
補助金は直接国がお金使うわけではないですが、企業に「これ使いなさい」って感じで
お金を渡しているので、効果としては同じです。

じゃあ、何でそんなことをするのかっていうと「民間がお金を使わないから」です。

民間がお金を使わない=景気が下降する状態になるので、代わりに政府がお金を使って
お金の回りを良くします。

血圧が低くなった人にマッサージをしたり、血圧を上げる薬を打ったりするのと同じです。
民間の調子が悪くなっているので、政府が医療行為をするんですね。

【GDPの話】

ある国の経済状態を表す指標にGDP(国内総生産)という指標があります。
一般的にこれが上昇すると国が経済的に成長していることになります。
そして、景気が上昇すればGDPの成長率も上がります。

で、何でGDPの話をするかというと、上で説明した財政政策の話(民間がお金を使わなくなると
財政政策をするという理屈を説明するためです。

ちょっと難しいですが、まずはGDPなるものがどうやって算出されているのか、GDPの計算式を簡単に書きます。

「GDP=個人消費(個人が使う金)+民間設備投資(企業が使う金)+公共投資(国が使う金)+経常収支(海外から入ってくるお金)」

こんな感じです。さて、これを使って財政政策を行う理由を説明します。

まず、国のGDPが今100とします。で、内訳が…
(ちなみに経常収支は無いものとして説明します)

「GDP:100=個人消費:50+設備投資:30+公共投資:20」
となっています。

ここから民間(個人と企業)がお金を積極的に使い出すと
「GDP:120=個人消費:60+設備投資:40+公共投資:20」
になります。GDPが上がっているので、経済状態は良くなりましたね。

ところが、あるとき何かしらの問題が起きて民間がGDPが100あったころの半分しかお金を使わなくなりました。このままだと…
「個人消費:25+設備投資:15+公共投資:20=GDP:60」
になってしまいます。さあ、困った…。どうしよう…。ここで”財政政策”です。民間が減った分、公共投資を増やしましょう。

「個人消費:25+設備投資:15+”公共投資:60”」にします。そうしたら元の水準の「GDP=100」です。

分かりますかね?要は、財政政策って医療行為を行うことによって、健康を保っているわけです。

【景気が悪いときに緊縮財政をしたらいかん】

ここからは私の意見が入ってきます。

経済用語に”緊縮財政”という言葉があります。「政府がお金を使わない」ってことです。

「国の借金が数百兆円あるんだから、国はお金使うな!借金返せ!!」ってことが言われたりします。
マスコミでは大体こんな感じの論調がちらほらあります。言っていることは一理あります。

ですが!この理屈が正しいのはある状況下だけです。
その状況下というのは「景気が良いとき」です。

景気が良いときは民間がお金を使うので国はお金を使う必要はありません。そんなことするぐらいなら借金返済したほうが
いいです。

しかし、「景気が悪いとき」にこれをやるとどうなるか?
民間も国もお金を使わなかったらどんどん景気は悪くなります。

景気が悪かったら個人の所得も少なくなるし、企業の利益も少なくなります。
ということは、所得税も法人税も減ります。お金を使わないので消費税も減ります。とにかく税収が減ります。
でも、国には社会保障費とか防衛費とか教育費とか公務員さんの給料とか国として最低限使わないといけない
お金があるわけです。

でも、入ってくるお金はだけでは賄えない…。さてどうしましょう?国債発行するしかないですね…。
国債発行は嫌ならしょうがないです。社会保障費削りましょう。防衛予算も無くしましょう。教育のレベルも落としましょう。
公務員の皆さんすみません、皆さんのお給料は減らします。人数も減らします。

高齢者の方々は年金が減って生活困るかもしれません。医療費も自己負担分が上がってしまいますね…。
若い人たちには年金の拠出額上げてもらいましょう。保険料も上げましょう。
災害が起きても、有事の際にも自衛隊の方々は限られた人数と装備で頑張って下さい。警察・消防・役所の方々もそうです。
学校もぼろぼろですね、先生の数も足りないですね…。こんな状態で子供はしっかり勉強出来るのか?
景気が悪くて会社の経営が悪い?国の支援策が欲しい??そんなこと出来るわけ無いじゃないですか!
そもそも、そのための公共投資をしないんだから。

とまあ、かなり極論ですが、こういうスパイラルになります。
だから、景気が悪いときに緊縮財政はとったらダメなんですよ。

今まで、世界的に見ても、歴史的に見ても
不景気の状況化で緊縮財政を取って上手くいった例はありません。どこかしら問題が出てきます。

不景気のときに緊縮財政を取るってことは、血圧が下がっている人に血圧を下げる薬を打つようなものです。
逆効果です。

ただ、そうは言っても「無制限に金使え」って言っているわけじゃないですよ。明らかに無駄なお金は使っちゃダメです。

絶対的に「公共投資賛成」「緊縮財政反対」って言っているわけでもないです。
要は「国の借金が~」っていう分かり易い議論だけで、判断したらダメで、
きちんと状況とメカニズムを考えた上で、段階的に経済政策はやっていかないといけないって言っているわけです。

【財政政策への過度の期待もいかん】

ということで、不景気のときこそ財政政策が必要だということを上で話したわけですが、
だからと言って「不景気だから国が財政政策で助けろ!」って民間が言い出すのもダメです。

というのも、本来は経済活動というのは民間が担うものだからです。それが資本主義です。
国が民間の代わりにお金を出すっていうのは本来の姿ではないと思っています。

だから、本来は不景気のときこそ民間が頑張らないといけないんです!
頑張って利益出して、投資して、従業員さんにお給料払って良い生活してもらって、
税金も払って…ってことをやろうとするのが、本来の姿です。

景気を良くするのは国じゃなくて、我々民間です!!

民間で頑張って景気を良くして、それでも国が財政政策を必要以上にやろうとしたら
「おい!そんな金使うならその分社会保障費に回せ!」とか
「もう公共投資必要ないだろ!その分国債の残高減らせ!!」って言うのが正しい姿だと私は思っています。

ということで、長くなりましたが(単発ネタは大体長いですね…)
今回はこんな感じです。

では・・・。

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