こんにちはMPCの外山です。

前回はサザエさんのサブちゃんを引き合いに出して情報収集の基本の
話でした。今回はその解説です。

【御用聞きという仕事】

営業をやられたことがある方は聞いたことがあると思いますが、”御用聞き”という言葉があります。
お客さんのところに顔を出して用事とか注文を聞いてくることですね。

「あいつは御用聞きぐらいしか出来ない」とか結構ネガティブな使われ方をしていますが、
実は結構重要な仕事です。

なぜ重要かというと、この”御用聞き”なる行為こそ営業の要だからです。
前回説明した三河屋のサブちゃんがやっていることはまさに御用聞きです。

ということは御用聞き=情報収集です。自分のところの商品を販売するための
ベースとなる情報を収集してそれを蓄積する超重要な仕事です。
これをやってくれる人がいるからこそ、会社の資源となる情報が蓄積されて色々な手が打てるわけです。
軽んじてはいけません!というかむしろ、御用聞きがいないのであればすぐにそれが出来る人を育てましょう。

【由緒ある仕事御用聞き】

御用聞きと聞くと江戸時代の商人を思い出します。時代劇によく出てくるあれです。

ここからは私の推測なのですが(すいません、きちんと文献を読んだわけではないです)
江戸時代の商業というのはこの御用聞きに支えられていた部分が多いと思います。

どういうことかというと、例えば大名屋敷に出入りしている商人がいたとします(呉服屋としましょう)。
で、定期的に出入りをするうちに
「この屋敷には年頃の娘さんがいる」「ここの家は派手好きだ」という情報を
徐々に収集します。

そして、そんなことを繰り返していくうちに「娘さんがそろそろ嫁入りだ」という情報を取ってきます。
するとどうするか?
商人としては「鮮やかな朱色の絹の反物を嫁入り道具として売り込む」ということが出来ます。

他にも御用聞きを繰り返すことで「最近はお武家さんの間では派手な着物は売れないらしい…」とか
「絹ではなく木綿がいいらしい」という市場の情報も集められます。そしてこの情報をもとに
「うちの店はこれから質素な着物を売り出そう」とか「木綿の取り扱いを増やそう」といった戦略が
決められます。

これは、あくまで私の推測に過ぎませんが、結局何が言いたいのかと言うと、
『定期的にお客さんに会ったり、現場を見たりして情報を収集することは、昔から続く商売の最も基本的な行為』
ということです。

【御用聞きに行って何するのか?】

じゃあ、三河屋のサブちゃんみたいに御用聞きに行ったとして、何をすればいいのか?
今まであまり御用聞きをやったことがないと少し悩みますよね。でも大丈夫。
『雑談して帰ってくればOK』です。それが仕事です。

サブちゃんを見てください。彼は毎回注文を取ってくるわけではないですよ。
ほとんどが磯野家で「タマがどうした」とか「カツオがどこにいた」とかそういう雑談をして
帰ってきます。一見どうでもいいことのようですが、これが重要です。
なぜなら情報は雑談の中に埋もれているからです。

『雑談を繰り返しながら使えそうな情報を拾ってくる』これが、御用聞きのお仕事です。

【社内でも同じこと】

この御用聞きの考え方は社内でも同じです。御用聞きする相手をお客さんから社内の人に変えるだけの話です。
いい意味での”社内営業”って考えると分かりやすいかもしれませんね。

ちなみに、新人の営業マンさんを育てるときはまずはこの社内の御用聞きから始めると
いいかもしれませんよ。社内の人なら話し易いですし、多少粗相をしても大丈夫です。

「社内の御用聞き」→「上司・先輩同伴でお客さんのところへいく」→「一人でお客さんのところにいく」

こんなステップで育てるのもいいと思います。

ということで今回は以上です。
今週末のサザエさんはちょっと変わった目線で見れるかもしれませんね。
次回は雑談と合わせて情報収集を行うときに必要な能力の話です。

では・・・。

メルマガ登録はこちら