こんにちはMPCの外山です。

先週は何の予告も無くメルマガがお休みでした。
GWだったので、お休みにしたのですが、いつも休み前に書いている配信予定を
書き忘れていました。すみません…。

前回(4月26日分)はいつもよりも短かったですが、前回までのおさらいはこんな感じです。

【前回までのおさらい】

”組織”と”集団”は違う
      ↓
”集団”に「目的の共有」「役割」「行動の統制」が伴ったものが”組織”
      ↓
強い組織ほど「目的の共有」がされている。(詳しくは第72~第77回参照)
      ↓
組織の中では「役割」が大切。「きちんとやるべきことを決める・伝える」
       ↓
「役割」を決めるときには、「やること(責任)と、それをどこまでやれるのか(権限)」をセットで決める。
      ↓
”組織”の条件の3つ目は「行動の統制」。「行動の統制」=管理がされていること。
自由闊達な組織だからと言って管理がされていないわけではない。←勝手に休みに入る前はこの話

前回管理をするために行うべきこととして、「①管理の基準をつくる」「②モニタリングをする」「③フォローをする」の
3つのことが必要だと書きました。

常々私が言っていることなので、「結局その話かい!」って思うかもしれませんが、その話です。
ということで、今回からはこの3つのことについて順次詳しく書いていきます。
(とりあえず今回は「管理の基準」の話です)

【基準なきところに管理なし】

いきなり問題です。

ここにある会社がありました(製造業さんとしましょう)。この会社の現在の不良率は3%です。
さて、この会社の現状は今「正常」ですか?「異常」ですか?

答えは……。「分からない」です。
だってそうですよね?私は比較対象となる不良率の業界平均も過去の推移も示してないですから、
3%という数字が良いのか、悪いのかなんて分からないはずです。

ここでもし私が「業界平均の不良率は1%」という”基準”を示したら、この会社は「悪い=異常」となります。
もし、「業界平均の不良率は10%」と言ったらこの会社は「良い=正常」です。

何が言いたいのかというと、
『”基準”が無かったら「良い・悪い」=「正常・異常」の判断が出来ない。=管理は出来ない』
ってことです。

そもそも管理というのは、『物事を「正常」にしておくこと=正しい方向・同じ方向に進ませること』
なので、「正常・異常」が分からなかったら管理のしようがない訳です。

【基準をつくらずに管理を行おうとするとどうなるか?】

上で「基準が無かったら管理は出来ない」と言っている訳ですが、そこをあえて強引に
基準をつくらずに管理を強行したとしましょう。すると何が起こるのかを説明します。
分かり易いように交通ルールの例で説明しますね。

日本の道路には”制限速度”が設けられています。一般道は大体30km/h~60km/h
高速道路だったら80km/h~100km/hです。ところで、なぜこんなことがいちいち決められて
いるのでしょうか?安全運転をするためだったら、道路のところどころに
「常識的なスピードで運転しよう!!」とでも書いておけばいいはずです。

じゃあ、なぜ細かく制限速度が決められているのか?
それは、お巡りさんが我々の運転スピードを管理するためです。

仮に制限速度が無い道路があったとしましょう。で、皆さんはそこでスピード違反を取り締まる
お巡りさんだったとしましょう。

さあ、道路を走る車が安全運転するようにドライバーのスピードを管理して下さい!

どうでしょう?困りませんか??
「スピード違反を取り締まれ」って言われてもどれぐらいのスピードを出している車を捕まえれば
よいか分からないですよね?

これが基準をつくらずに管理を行おうとすると発生する弊害その1
『管理する側が何をすればいいのか分からなくなる』です。

でもですね、「何をすればいいか分からない」からと言って仕事をしない訳にはいきません。
スピード違反の取り締まりがお巡りさんの役割ですからね。じゃあ、しょうがないです。
判断の基準となる制限速度がないので、自分の感覚で判断しましょう。主観です主観。

80km/h以上がスピード違反だと思うなら、80km/h以上で走っている奴を捕まえましょう。
「いやいや、40km/h以上は出し過ぎ」と思うなら40km/h以上の奴を捕まえましょう。

ただ、こういうことをすると次の問題が発生します。ちょっとドライバーの視点で考えてみましょう。

皆さんが道路を走っているお巡りさんAが取締りをしています。この人は80km/h以上を出すと
捕まえてきます。なので80km/h以下のスピードで走りましょう。
次の日に同じ道路を走っていると今日はお巡りさんBが取締りをしていました。
この人は40km/h以上でスピード違反にしてきます。じゃあ今日は40km/h以下で走らないとダメです。

そんなこんなで何日か過ぎると新しいお巡りさんCが取締りをするようになりました。
こいつは厄介です。何が厄介かと言うと…。お巡りさんCは「その日の気分でスピード違反の速度を
変えてきます」昨日は80km/hでOKだったのに、今日は50km/hで捕まえるということをしてきます。

本人は「自分なりの考えがある」と言っていますが、どう考えても目の前の状況でコロコロ判断を変えている
としか思えません。明らかに理不尽です。

さて、こんな状況になったらどう思いますか?「人によって言うことが違う」「その日の状況で言うことが違う」
こんな状態でスピードの管理をされたいと思いますか?ルールに従いますか??
この状態になったら間違いなくドライバーは混乱するでしょう。そして、中には「こんな理不尽なことに従えるか!」
とルールを守らない人も出てきます。

よく「警察24時」とかで、道路脇でお巡りさんに食って掛かる人が出てますが、あんな状況が多発します。

これが基準をつくらずに管理を行おうとすると発生する弊害その2
『管理される側が混乱する。ルールに従わなくなる』です。

基準をつくらないと管理が出来ないと言った理由がお分かり頂けたでしょうか?
今回は交通ルールで説明しましたが、お巡りさんを”経営者・管理者”、ドライバーを”従業員”と
読み替えれば会社やその他の組織でも同じことです。

『管理を行うためには、判断の”基準”をしっかりつくりましょう』

ということで、今回はここまで。
次回もこの”基準”の話をします。

では・・・。

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