こんにちはMPCの外山です。

3月からしきりに花見のことを言っていましたが…。
花見が出来そうな天気のいい日=仕事の予定がある
仕事が多少落ち着いている日=天気が悪い

こんな感じになっていたので、結局まともに花見はしておりません。
多少桜の木の下を歩いたぐらいです…。

あと、4月に入ったので「何か新しいことを始めよう!」ということで、メルマガ版には
”今日のひとこと”の下に”今日の経営豆知識”というコーナーを作って、
経営学で良く使われる用語の簡単な解説をしたいと思います。(HP版は本編のみです)

さて、いつも通りおさらいからですが、長くなってきたのでまとめてみました。

【前回までのおさらい】

”組織”と”集団”は違う
      ↓
”集団”に「目的の共有」「役割」「行動の統制」が伴ったものが”組織”
      ↓
強い組織ほど「目的の共有」がされている。(詳しくは第72~第77回参照)
      ↓
組織の中では「役割」が大切。「きちんとやるべきことを決める・伝える」
       ↓
「役割」を決めるときには、「やること(責任)と、それをどこまでやれるのか(権限)」をセットで決める←前回この話

今回からおさらいの部分をまとめました。

今回も前回の続きで「責任と権限の話」です。前回の補足みたいな感じです。

【仕事の全責任はその組織のリーダーが持つ】

前回の権限移譲のところで書いた内容とほとんど同じことを今から書きます。

「組織が行ったことの全責任はそこのリーダーが持つ」。まあ、当たり前の話です。
会社で”係””課””部”があったとして
係の仕事の責任は係長が持つ、課の責任は課長が持つ、部の責任は部長が持つ、
で、会社の責任は社長が持つ。これ当たり前のことです。

一応言っておきますが、これは「課長は係長がやったことの責任を持てばいい」とか
「社長は部長がやったことの責任を持てばいい」とかそういう意味ではないですよ。

「課長は係長とその部下がやったことの責任を持つ」
「社長は全社員がやったことの責任を持つ」ってことです。

前回も書きましたが、時々この大原則が分かっていない方がいらっしゃいます。
「部下がやったことなので知らない・分からない」と平然と言い放つ人です。

以前も某企業でありましたね…。自分の会社の作ったもの(マンション)に
不具合が出たときに、「あれは社員の責任です」って言い放った社長さんが…。

多分本人は「そんな1社員がやったことまで俺は把握してねえよ!」ってことが言いたかったんだと思いますが、
問題は情報を把握していた・していなかったじゃなくて…
「従業員が勝手なことが出来る体制にしていた」ってことです。

要は「安全な建物を作ることが出来る体制をつくるのがお前の役割だろ!それが出来てねーじゃねーか!!」
ってことが問題にされていたわけです。
私が思うにあの人は自分の本来の役割が分かって
いなかったんじゃないかな…。と思います。分かっていればあんなトンチンカンな発言はしないはずなので…。

逆に山一證券の社長さんは理想的ですよ。会見で号泣しながら「社員は悪くありません!」って言ったんですから。
しかもこの人破たんしたときは就任3ヶ月だったそうです。まさに「何も分かっていない」状態です。
さらにこの人その後社員の方々の再就職の世話までしたそうです。凄いですよね…。

でもですね、普通はこんなこと出来ないわけですよ。ある日突然「お前はリーダーだ!」って
言われても困るわけです。責任が重くなるし、最悪潰れることもあります。
では、どうするのか?

【リーダーは促成栽培出来ない】

上にも書きましたがリーダーは役職を与えたその日から機能するわけではありません。
要は促成栽培出来ないわけです。
”役職”というビニールハウスに入れたからといってすぐに育つわけではありません。

じゃあ、どうするのかというと。「役職に就ける前から教育を開始する」ってことをしておかなければなりません。

係長の時から課長になるための教育を…
課長のときから部長の教育を…
社長を交代する前に候補者に社長の教育を…

しておかないとダメです。やり方は色々あります。権限移譲して仕事を任せるっていう方法も
あるでしょうし、研修等の教育に参加させるっていうのも方法の1つだとは思います。

いずれにせよ、いままで準備をしていない人に
「お前来月から課長な!」とか「来年からお前社長!」って言っても機能しないってことです。
責任も果たせないし、権限も行使出来ません。

事業承継の話になると、「株をどうする」とか「借入金どうする」とかまずそんな話になりますが、
「後継者に教育が出来ているか?」ってことの方がはるかに重要です。

世の中の組織化された組織っていうのはこの辺りの教育システムも整備されています。
以前、海上自衛隊で潜水艦乗りをしていたという過去を持つ社長さんの会社のコンサルを
していたときに聞いたのですが、自衛隊の士官(リーダーですね)は候補生の段階から徹底的に教育をされるそうです。

だから、部隊に配属された後もすぐに機能するそうです。(ただ、実務上の問題は多少あるみたいですが…)

余談ですが、結構自衛隊の幹部候補生の教育ってすごいみたいですよ。エリートの潜水艦乗りから見ても
「あんなこと出来ない!」ってことをやるみたいです。

私は個人的に良い面でも悪い面でも軍事組織っていうのは組織を研究する上で役に立つと思っているので、
自衛隊を例に出したわけですが、一般企業でも一緒ですよ。企業の大小にかかわらず、組織としてしっかりしている
会社さんは従業員さんを事前に教育しています。

段々話がずれて来たので、この辺りでまとめると…
『責任(役割)と権限(やれること)を与えるためには、事前に準備しておかないとダメ』
ってことです。

ということで、今回はこんな感じです。

次回ですが、ちょっと組織編は大筋の話から離れます。
時期的に新入社員さんが入って来る時期なので2回ほど新入社員教育についての話をします。

では・・・。

メルマガ登録はこちら