こんにちは、MPCの外山です。

思いつきで始めた「真田丸」ネタが何故か好評です。
意外と小説部分が長かったので、「ボリュームがあるね…」とちらほら言われましたが…。

今回は<組織編>3回目です。前回の続きで目的共有されている会社の
共通点について書いていきます。

【強い組織のリーダー】

前回”強い会社”として、トヨタ、ボーイング、P&G、ディズニー等々を紹介しました。
さて、ここで質問です。

「これらの会社に”カリスマ的リーダー”はいるでしょうか?」

どうでしょう??

会社名は出てきても、カルロス・ゴーン氏のような「この会社と言えばこの人!」みたいな
名前は出てこないですよね?(出てくるとすれば、トヨタの社長とウォルト・ディズニーぐらいですかね?)

だからと言ってリーダーがいないわけではないですよ。優秀なリーダーとなる人は必ずいるはずです。
でも、我々が思い描くような「カリスマ的リーダー」や「スーパースター」はいません。じゃあどうなっているのか?

『共有されている”目的”がリーダーの役割を果たしています』

(厳密に言えば目的の下にある行動基準とか指針とかも必要ですが、それは後々話します。)

要は”目的”がメンバーを”導く”役割を果たしています。で、その”目的”に従ってメンバーが自分達で
考え、行動するのが強い組織の特徴です。

【”カリスマ”に依存する危険性】

強い組織を作ろうとすると、我々は出来るだけリーダーシップの強いリーダー、もっと言ってしまえば
カリスマ性のあるリーダーを求めようとしますが、これってある意味危険なんですよね…。

なぜかというと
『リーダー個人の能力に依存しすぎると、その人がいなくなった時に何も出来なくなる可能性があるから』
です。

例えば、皆さんの会社でも優秀なリーダーAさんがいたとします。
Aさんは優秀なので、判断能力も高いし指示も的確、Aさんがいれば仕事は順調にいきます。
でも、Aさんが何らかの事情でしばらく会社をお休みしたとします。その時に、仕事が大混乱に
なったことはないですか?多分1回か2回ぐらいはありますよね??
(もし、そうならなかったらその組織は優秀です)

これと同じことがカリスマ性の高いリーダーに依存しすぎると起こります。

「真田丸を…」でも少し書いた、織田家、武田家、豊臣家という組織が崩壊したのもここに理由が
あると考えています。これらの組織にはカリスマ的リーダーがいました。織田家=織田信長
武田家=武田信玄、豊臣家=豊臣秀吉です。これらの組織ですが、リーダーが元気なうちは
絶大な勢力を誇っていましたが、リーダーが死んだあとは嘘のように衰退しますよね?
これが、カリスマ(個人)に依存する危険性です。

【1+1=2にならない不思議な世界】

強い組織を作ろうとすると、優秀な人材を集めたいところです。能力の高い個人を集めたら
組織も優秀になるだろうという考え方です。「1+1=2になるから10+10=20だろ」という考え方です。

ところが、中々そうはならないのが組織の厄介なところです。同じ組織という意味でスポーツチームを
例にあげます。

とあるサッカーチームがチーム強化のために選手獲得に乗り出しました。このチームはお金持ちです。
なので、各国のスター選手を集めたドリームチームを作りました。スター選手の集まりだから
万年優勝だろうと思われたのですが…。蓋を明けてみるとそうはならず、前評判の割には
いまいち成績が良くない…。逆に平凡な選手を集めたチームの方が良い成績を残す始末…。

別にサッカーじゃなくても、野球でも、バスケでも、モータースポーツでもこういうことはあります。(上のチームがどことは言いませんよ)
普通に考えたらおかしいです。1+1=2になるように10+10=20になるはずです。ところが、
10+10=10になってしまった…。こういうことが組織論の世界では起こります。不思議な現象です。

チームとしての目的が存在していないor曖昧だとこういうことが起こります。2つをつなぐ”+”が無いってことです。
目的が無いので個々人が勝手な考えで行動します。大体、スター選手なるものはプライドも我も強いので
この勝手具合が半端じゃなかったりします。
だから、いくら頭数を揃えようが個々人の能力以上の力は出せない。つまり、10をいくつ足しても10にしか
ならない状態になるわけです。

ちなみに、平凡な選手を集めた場合だとこの逆です。個々人の能力は3でもしっかりと”+”が入るので
個々人の能力の和=組織の能力となります。時々”+”が”×”になることもあります。

【普通の人でもスーパースターに対抗できるはず】

中小企業に取って大きな課題が「人材」です。良く聞くのが「優秀な人材がいない」という話です。
よく聞く話で、言いたいことはすごく良く分かりますが…。(私だって優秀な人雇いたいですよ)

ただですね。別に優秀な人=スーパースターのような人がいなくても組織がちゃんとしていれば、
十分に戦えるはずなんですよ。実際にそうなっている組織は世の中にたくさんあるので。

そもそも「優秀な人材」というのは、その辺りに転がっているものではなくて、
「育てる」ものだと思うんですよ。(この話はたまにセミナーで「人材育成と農業の話」として雑談ネタにしてます)

結局何が言いたいかというと…。
『優秀な人材がいなくても諦める必要はない』
ってことです。

私は「スーパースターが活躍する物語」よりも
「普通の人達がスーパースターになんとかして対抗する物語」
のほうが断然面白いと思います。

ということで、今回はここまで。
次回は少しリーダーシップについて書きたいと思います。

では・・・。

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