こんにちは、MPCの外山です。

3月も中旬に入ったので、花見のタイミングをうかがっている今日この頃です。

前回、集団が組織に進化する要素として『目的の共有』と『役割』と『行動の統制』の3つの要素のことを書きました。
今回からはこの3つの要素のうち『目的の共有』について詳しく書いていこうと思います。

【強い組織の共通点】

歴史上やたらと良くも悪くも強い力を発揮した組織というものがいくつも存在します。
例をあげると…

イエズス会、十字軍、一向一揆衆、過激派(赤軍とかIRAとかイスラム系組織とか色々)

イエズス会以外はあまりいい例でなくて申し訳ないのですが…。これらの組織には共通点があります。
『強い目的意識(思想)を共有している』
ってことです。

上にあげた組織は自分達の宗教上やイデオロギー上の強い目的意識を持っています。
「自分たちの信じる宗教の教えを広める」とか「自分達の理想の世界を作る」とか
「民族の自治を獲得する」とかそんな目的を強く持っています。

「でもそれは特殊な集団でしょ?」と思うかもしれませんが、違います。会社組織でも同じです。

【強い会社達】

世の中にはいつも良い業績を上げ続けている会社があります。
(一時的にではなく、継続的に業績を上げているという意味です)
例をあげると…

トヨタ自動車、ディズニー、P&G、ジョンソン&ジョンソン、ボーイング、加賀屋等々です。
皆さん一度は聞いたことのある有名な会社です。しかもただ有名なだけでなく、
”別格”として有名です。

これらの会社も『強い目的意識(思想)を共有しています』
少し誤解をされるかもしれませんが、これらの会社は「宗教的」な面があります。
外から見ると「え、そこまでやるの?」っていうくらい経営理念や考え方を徹底させます。

多くの会社で経営理念はあると思うのですが、これらの会社はそれがお題目ではなく、
「それを本気で組織のメンバーに信じさせます」

「お客様を笑顔にする」と経営理念で謳ったら、組織のメンバーに
「自分達の仕事は”お客様を笑顔にすることだ”」と”本気で”思わせて(信じさせて)
それに一致する行動を取らせます。

これって、言い方は悪いですが「宗教的」じゃないですか?はっきり言ってちょっとおかしいんですよ。
(だから、結構叩かれたりもします。)

【目的意識が強いからこそ出来る信じられない行為】

上にあげた会社たちは時に信じられないような行為や普通は出来ないようなことを
やってのけます。

例えばボーイングです。この会社は”ジャンボジェット”と呼ばれる飛行機B747を作りました。
開発当初はそんな巨大な飛行機は実現不可能と言われていたようです。
でも、ボーイングは”航空技術の最先端に位置する。パイオニアになる。””大きな課題や冒険に挑む。”
”航空学の世界に寝食を忘れて没頭する”という経営理念を持っていました。要はこれらのことが
ボーイングという会社が存在する目的です。

だから、B747を開発する際に「なぜこんな無謀な挑戦をするのか?」と言われながらも、ボーイングは
「我々がボーイングだからだ(ここで引いたら我々の目的に反する)」という理由でB747を開発してしまいました。

多分ボーイングの経営理念がお題目だったら、B747は出来なかったと思います。
ボーイングの社員たちは「俺たちは航空技術のパイオニアになるために、今この仕事をしている」
ということを本気で考えたからこそ、組織が一丸となって動けたんだと思います。

もう一つの例をあげます。みんな大好きディズニーランドです。

ここは”夢の国であること”を目的としています。これが恐ろしいほど徹底されています。だから…

「一切外の世界(俗世間)が見えないように施設が建設されている」
「イベントでトラブルが起きて出演者が宙吊り状態になっても終始笑顔」
「子供が亡くなった夫婦が子供の誕生日に子供の写真を持ってお子様ランチを食べに来たときに、
夫婦の分+亡くなった子供の分のランチを出すだけでなく、”親子3人で”お祝いが出来る席を急遽準備した」
「震災の時に、大勢の来場者を安全なパーク内に留まらせ、無料で飲食を提供した」

ディズニーは夢の国なので、外の世界が少しでも目に入ったり、来場者にパニックを起こさせたり、
来場者を落胆させたり、危険な状態の外に出したりしてはいけないわけです。だから、こういうことをするわけです。

これも、ディズニーの従業員の方々が「自分達は何のために仕事をしているのか?」という目的意識を共有
していなかったら出来なかったことです。

そして、これが重要ですが強い会社達は我々が
『「信じられない」「特別だ」と思うような行為を「当たり前」のこととしてやってのけます』
これも組織に目的意識が強く共有されているからこそなせる業です。

ということで、今回はここまで。
次回は目的が共有されている会社の特徴についてもう少し書いていきます。

では・・・。