こんにちは、MPCの外山です。

軽い感じで始めた「真田丸を3倍楽しく見る方法」ですが、本気で書き始めたら1回当りの長さが予想
以上になっています(笑)

とりあえず、今回で何とか強引にまとめます。

今回は前回説明した歴史の流れの中で、「関ヶ原まで」と「大阪の陣」までをまた小説風に書いて
それからまとめをします。絶対に長くなるので、冒頭はこれぐらいにしてさっさと本題に入ります。

【豊臣政権発足~関ヶ原の合戦まで】

織田信長亡き後、「豊産自動車」を設立した秀吉は各地の企業を傘下に収め、最大のライバルだった
「トクガワ自動車」も屈服させて日本最大の企業になります。

㈱真田はその間、本拠地上田及び群馬北部での勢力を確立させます。(この間色々ありますが省略します)
さて、この時㈱真田はトクガワ自動車の傘下に入っているわけですが、社長の昌幸はトクガワのやり方が気に入りません。

何しろ、このトクガワ自動車なる会社ですが、グループの結束が固く組織も強いのですが、その分締め付けもきついです。
「トクガワ式生産方式」を運用するためには仕方がないことですが、社長昌幸はそれが気に入らないようです。
もともと「ずっとトクガワに付いていく気なんてさらさらない」昌幸。当然、反旗を翻します。

が、昌幸も馬鹿ではないので、単独でトクガワと戦ったりはしません。後ろ盾となるものが必要です。
そこで昌幸が選んだのは一度裏切った「上杉重工業」です。厚顔無恥と言われようが関係ありません。
とは言え、上杉もそれなりのものを求めてくるので、息子の幸村を担保として差し出します。

怒ったトクガワ自動車は㈱真田に制裁を加えます。「お前のところの仕事引き上げるぞ!」と㈱真田を攻撃します。(第1次上田合戦)
通常であれば「仕事を引き上げられて終わり」となるところですが、これまでの昌幸の戦略により経営体質を強化した
㈱真田はこともあろうにトクガワ自動車に勝ってしまいます。

この「トクガワ自動車に勝った中小企業」という評判は全国を駆け巡ります。この評判を聞きつけた豊産創業者の秀吉は
自分のグループに加わるよう㈱真田に誘いを掛けます。

昌幸はこの要請を受諾。豊産自動車グループの一員に加わり、息子の幸村を豊産に出向させます。
が、したたか(もとい…戦略家)の昌幸は豊産に加わる一方で、トクガワ自動車との仲直りの証として、
トクガワグループの有力企業「ホンソー」と資本提携を行います。そして、後継者の信之を独立させ、
群馬を本拠とする子会社「株式会社真田群馬」を設立させます。

(このあとまた色々ありますが、省略…)

そして、それから10数年後…。豊産創業者の秀吉が死去。後継者の育成が上手くいっていなかった豊産は混乱に陥ります。
そこに目を付けたのが、トクガワ自動車の社長家康です。「泣かぬなら泣くまで待とうホトトギス」のこの男。
ずっとこの機会をうかがっていました。家康は豊産のグループ企業だった「加藤製作所」「黒田エンジニアリング」
「福島工業」等々の若手社長をそそのかし、豊産の実質的経営者石田三成を挑発します。

やがて豊産グループとトクガワグループの一大決戦が勃発。この時㈱真田の社長昌幸は歴史に残る経営判断を行います。
「昌幸と幸村の㈱真田は”豊産グループ”に付く。信之の㈱真田群馬は”トクガワグループ”に付く」
という判断です。(通称”犬伏の別れ”)

これとんでもない判断です。真田の存続を目的とした場合「真田が”絶対に負けない”戦略」です。
余談ですが、幸村の陰に隠れて目立たないお兄ちゃんの信之ですが、この人めちゃくちゃ有能だったらしいです。

そして、関ヶ原の合戦に入ります。このとき㈱真田はまたとんでもないことをします。
中山道を通っていたトクガワ自動車の主力御曹司秀忠を挑発。上田に足止めを食らわします。そして、
こともあろうにまた「勝ってしまいます」。この宣伝効果は絶大でした。日本全国に
「信州にとんでもない中小企業がある」ということで、真田ブランドは全国区になります。

関ヶ原はトクガワグループが勝ちます。当然昌幸も負けです。しかし、「真田は負けていません」
なぜなら、㈱真田群馬がトクガワグループとして存続したからです。

【関ヶ原後…】

関ヶ原の後、㈱真田は倒産します。昌幸と幸村は高野山に移り住みます。
実はこの時トクガワは昌幸と幸村に賠償請求(要は死罪)をしたのですが、信之のとりなしと
あまりに真田ブランドの知名度が上がってしまったため、家康は請求を取り下げました。

そして10数年の月日が経ち…。トクガワ自動車は豊産を完全に潰す行動に出ます。(大阪の陣)
高野山で隠遁生活を送っていた幸村は再び豊産に付きます。そして、各地の会社と提携し
トクガワに対抗する準備を進めます。

その中で幸村は大阪城に「対トクガワ専用」の事業所「真田丸」を設立します。
この「真田丸」の特徴の一つに「徹底した”見える化”」が行われていたことがあげられます。
どういうことかというと、真田丸の従業員は全員”赤備え”という制服を着ていました。

これにどんな意味があるかというと、”赤”を使うことで従業員の動きが完全に把握出来ます。
おかしな状態になったらすぐに察知出来ます。管理体制が万全です。

トクガワはこの真田丸の前に苦戦。一旦は徹底します。しかし、豊産の経営幹部の対応の不備が
重なり、その後の戦い(大阪夏の陣)で豊産は倒産。

しかし、この時の幸村の辣腕経営ぶりは大きく評価され、これから何百年後も語り継がれることになります…。

【真田家の強さは何だったのか?】

さて、いかがだったでしょうか?このかなり強引な小説(笑)

今回の「真田丸を3倍楽しく見る方法」の最後に真田家がここまで戦えた強さが何だったのか?ということを
書いておきたいと思います。

①明確な目的の存在

まず、あげられるのはこの『明確な目的の存在』です。前編でも書きましたが、真田家は
「”家”の存続」に徹頭徹尾こだわっており、やりたいことが明確です。そしてブレません。
「目先の情勢がどんなに変わろうが」「周りの評価がどうなろうが」徹底的にこの目的の遂行を
目指して戦略を組んだり、行動したりします。

目的がブレないから戦略や行動に一貫性が出て、結果的に成功する。これが強さの1つ目です。

②長期的視点

前回も書きましたが、真田家は危機的状況下でも目の前のことに振り回されていません。
将来を見据えた手を打っています。「主君の選び方(変え方)」「徳川との婚姻」
「犬伏の別れ」などがそうです。

③合理的思考

真田家(特に昌幸)は合理的思考で判断をしています。「忠義」とか「情」も当然あったとは
思いますが、そこに過度に依存することなく合理的・現実的な判断を繰り返したことも強さの要因の
1つです。

④戦略の存在

①②③の要素がそろうと、戦略が組み立てられます。要は「明確な意図を持って、将来を
見据えながら行動出来る」ということです。

⑤情報収集能力の高さ

私は真田家最大の強みはこれだと思っています。真田家というのは領地も家臣も財力も少ないです。
現代に例えれば「資源が無い」ってことです。ただ、1つだけ他と比べて突出したものを持っていました。

それが『情報』です。どんなに優れた戦略を組み立てようとしても、行動をしようとしても正しい情報を
得なければ失敗に終わります。

真田家は「真田十勇士」(これは架空の存在ですが…)に例えられるような情報収集部隊を持っていました。
情報をかなり重視し、それを収集・分析・伝達するためのインフラはかなり整備されています。
(実際にドラマにも”サスケ”が頻繁に登場しますよね)

余談ですが、豊臣秀吉が本能寺の変の時に「備中大返し」をやってのけましたが、あれも
なぜ出来たかというと、「本能寺の変の情報がいち早く届いたから」です。実際秀吉は
京都から高松まで、情報伝達のためのインフラを整えていたそうです。

そもそも歴史的に見て「情報戦」に勝ったものが最終的に勝者になります。

この『情報』で圧倒的な優位性を持っていたこと、それが真田の強さの最大の要因だと私は考えています。

そして、この5つの要素を全て持っていなかったために大きな失敗をする皆さんご存知の組織があります。
それが…。「太平洋戦争当時の旧日本軍」です。ということは、この5つの要素は組織を運営する上で時代を超えて
必要不可欠な要素です。

初回で「歴史に学ぶ」と言いましたが、歴史を学ぶということは出来事を分析して時代を超えて使える考え方や
知識を学ぶことだと思います。(決して年号や用語を丸暗記することだけではありません)

【今後の展開】

最後に蛇足として今後の展開(別に今書くことじゃないですが…)を書いておきたいと思います。
実は今回の「真田丸ネタ」以外にも歴史ネタはたくさんありまして…。

「実は歴史上のこういうことからこんなことが学べるよ」という意味合いも込めて、今私が構想している
テーマを羅列しておこうと思います。(ここで書いておけば書かないといけなくなるので…)

<戦国時代編>
織田信長と豊臣秀吉 ~ワンマン経営者のパワーとその限界~
徳川政権 ~事業を存続させる仕組み~
毛利家 ~「三本の矢」と企業統治~
武田家 ~カリスマ経営者の存在と事業承継の難しさ~

<江戸時代編>
江戸システム ~商売の原点は江戸にあり~
幕末と明治維新 ~幕末志士の行動と「船中八策」の持つ意味~

<近代編>
日露戦争   ~理想のリーダーシップ~
太平洋戦争1 ~旧日本軍は何がしたかったのか?~
太平洋戦争2 ~合理的思考不在と精神論への依存の危険性~

多分今後構想を固める中で色々変わるとは思いますが、今後書こうと思うのはこんなテーマです。
面白そうだなと思った方は本とかを読んで事前に予習しておいてください。

ただ、最大の問題はどうやってこれを発表するかです。メルマガ使うか、小冊子出すか、
HPにコラムとして掲載するか…。しばらく悩んでみます。

次回もう1回だけ単発ネタやってその後新シリーズ<組織編>を始めますので
よろしくお願いします。

では・・・。

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