こんにちは、MPCの外山です。

本日から単発編です。最近登録された方は分からないかもしれませんので、ちょっと説明をします。

このメルマガには…
2~3ヶ月間一つのテーマを取り上げる「シリーズもの」(タイトル前に<○○編>と書いてある)と
毎回私が好き勝手にテーマを選んでその時の気分で書きたいことを書く
「単発編」があります。(単発なのに”編”っておかしいですが…)

レストランのメニューに例えると…
シリーズ=コースメニュー
単発=アラカルトメニュー
みたいな感じです。

レストランと大きく違う点はレストランは「お客さんの注文を聞いてくれます」が
このメルマガでは「お客さんの注文に関係なく一方的に料理が出てきます」

そんな傍若無人なメルマガですが、宜しくお願いします。
さて、何から書こうかと考えましたが、今年に入ってから株価が下がって、「景気の先行きが…」みたいな
話がちらほら聞こえるので、今回は「株価と景気の関係」について私なりの考えを書いていきます。

【株価が上がると景気が良くなるのか?】

「ニュースで株価が上がっていると言っているけど、ちっとも自分の周りの景気は変わってないぞ」
こんなことを思っていらっしゃる方も多いかもしれません。
私も昔からこの疑問はあったので、色々考えてみたのですが、ひとつの結論に至りました。

『株価が上がったからと言って、景気が良くなるわけではない』

ということです。

このように考える主な理由は次の2つです。

①株価が上がって儲かるのは、株を持っている人だけ
②株価は必ずしも企業の実態を反映しているわけではない

もう少し詳しく説明します。

【理由①株価が上がって儲かるのは、株を持っている人だけ】

当然の話でわざわざ理由というほどのことでもないのですが、株価が上がって儲かる
(=景気が良くなる)のは「株を持っていて、かつ値上がりをした株を売った人」だけです。

つまり、株を持っていない人(投資信託含む)は、株価が上がろうが下がろうが関係ないです。

日本人の大半が何かしらの株を持っているのであればいいですが、日本人の株式(投資信託)保有率は
2割弱(2012年時点、日本証券協会調べ)です。(これは個人の場合なので、法人も含めるともっと増えますが…)

ということは、全員が株式の売買をしたとしても直接儲かる人は最大で全体の2割です。
この2割の中には「長期保有する人」「買ったことを忘れた人」「値下がりした株を持っている人」なども
含まれるので、実際に儲かる人はもっと少ないはずです。

この少数の人たちだけを取り上げて、「全体の景気が上がるよ」と言うのはおかしいと思います。

【理由②株価は必ずしも企業の実態を反映しているわけではない】

理由①に対して、「でも、株価っていうのは企業の実態(収益・成長性等)を反映しているんでしょ?
だったら、株価が上がる→企業が儲かっている→景気が良くなるんじゃないの?」

と言うことも出来ます。確かに理論上はそうです。株価というのは”本来は”企業の実態を反映しているはずなので、
株価が上がってるということは、その企業が儲かっているということになるはずです。
ただ、実際はこうはなっていません。株価は企業の実態とは関係なく上げ下げします。
株を買われたことがある方は分かると思いますが、時々「なんでこの会社の株がこんなに安いんだ?」とか
「この会社の株は何でこんなに上がってるんだ?」と思ったことはありませんか?

昔イギリスの有名な経済学者のケインズという人が、「株式市場というのは美人投票のようなもの」と言いました。
これは「株価というのは、必ずしも企業の実態を反映しているわけではない」という意味です。
(美人投票で選ばれる人が必ずしも”美人”ではない。”美人”だと”みんなが投票しそうな人”が選ばれるという意味です)

仮に実態を反映しているのであれば、株価は決算発表とか大きなニュースのとき以外には
大きな変動はしないはずです。だけど実際は「何で?」というタイミングで変動しますよね?

【じゃあ実際の株価はどう決まっているのか?】

じゃあ、実際の株価はどうやって決まっているのか(株価は上がるのか?)というと、
経済学的に難しく言えば「需要が供給を上回れば株価は上がります」。

難しい言い方なので簡単に言うと…
『株価が上がると皆が思うかどうか?』
で決まっています。

極論すれば、「会社の実態は無視」です。判断基準は「株価が上がりそうかどうか?」です。
実際に株価が上昇したときの動きを探ると…
「とりあえず何らかのニュースが出る」→「ヘッジファンド(若しくは機関投資家)が買う(仕掛ける)」
→「システムトレードが動きを増長させる」→「個人投資家が買う」→「マスコミ等が報道する」
→「とりあえず買う人が増える」→「株価上昇」
こんな感じになっているとしか思えないケースが多いです。
(ちなみに、マスコミが報道する前後ぐらいから”ババ抜き”が開始されるのでご注意を)

はっきりいって、実態はこんなものです。
だから、必ずしも株価は企業の実態を反映しているわけではありません。
株価が企業の実態を反映していない以上、

『株価が上がったからと言って、景気が良くなるわけではない』です。

(少し注意ですが、この話は”短期的”に考えた場合の話です。5年~10年ぐらいの”長期”の場合はまた話が変わってきます)

ちなみに、ニュース番組でキャスターの人が
「株価は上がってますが、実体経済はよくなりませんね…。どうなってるんでしょうか?」
とか言うことがありますが、私からしたら…

「どうもこうも、そもそもが関係がないんだから、そんなこと言ってもしょうがないだろ!いらんこと言って不安を煽るな!!」
って感じです。

逆もありますよ。「株価が上がってるから、景気は良くなっています。」という発言に対しては…
「株価が上がったからって景気が良くなるわけじゃないだろうが!」とも思ったりします。

【”結果として”株価が上がることはある】

少しややこしい話をしますが、上で説明したように「株価が上がると、景気が良くなる」わけではありませんが、
「景気が良くなると、株価が上がる」ことはあり得ます。

理屈は簡単で、景気が良くなるとお金に余裕が出来る人が増えます。お金に余裕がある人が増えると
「このお金投資に回してみようかな?」という人も増えるので、株式の需要が増えて株価も上がります。
だから、「景気が良くなると、株価が上がる」ことはあり得ます。

バブルのころ(私は知りませんが…)はこんな感じだったんだと思います。
勘違いしてはいけないのは、「バブルのころは株価が高かったから、景気が良かった」のではなくて、
「景気が良かったから、”結果的に”株価が上がっていた」だけのことです。要は、原因と結果が逆ってことです。
(とはいえ、この理屈も今は成り立つかどうか怪しいですけどね…。
というのも、”日本人”が株を買っているのであれば、この理屈も成り立ちますが、
”外国人”が買っている場合は、日本の景気は悪くても、株価が上がることはあるので…。)

【株価の動向に右往左往しない】

ということで、株価と景気の関係についてお話ししてきたわけですが、今回何が言いたかったかというと…

『株価が上がったり下がったりしたからといって、右往左往するな!』

ってことです。要は…
「株が下がってる…、先行き不安だ」とか「株が上がってるな!これでこれからの先行きも明るいぞ」とか
考えてもしょうがないってことです。

一儲けしてやろうと思って多額のお金を株につぎ込んでしまった人は別ですが、
そうでなければ、「あ~、お祭りしてるな~」ぐらいの感覚で見てればいいです。

会社の業績を上げようと思うなら、株価の動向を気にする前にやるべきことがあるはずです。

ということで、今回は「株価と景気の関係」でした。よく考えたらこれマクロな話なので
月レポで書けばよかったかな?と今さらながら思っています。

今回はここまで
では・・・。

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