こんにちは、MPCの外山です。

お盆を過ぎて多少涼しくなってきたかなって感じです。
そろそろ台風の季節がやってきますね。子供のころは「明日休みかな??」とか
思ってワクワクしたものですが、今となっては台風が来ると迷惑この上ないです…。
今年はどうなるでしょうか?
さて、久しぶりの本編です。3週間ぐらい間が空いているので、正直
「前回何の話だったっけ??」という感じですが(笑)
今回は前回の「因数分解」の続きです。

第1部:原因追究編
・原因追究の基本 ~「なぜ」を常に考える~
・因数分解という考え方 ~問題を細かく分解する~ ←まだここです
・グルーピング ~「あれ?これとこれって同じじゃないですか?」~
・因果関係と相関関係 ~「それって本当に原因ですか?」~
・ディスカッションのやり方 ~問題のみを討議する~

第2部:問題解決編
・問題解決の基本 ~「だから何?どうなる?」という問いかけ~
・目的と手段 ~「何のためにそれをやるんですか?」~
・仮説思考 ~シミュレーションをしてみる~

【因数分解の公式】

中学校で因数分解を習ったときに皆さん必死に覚えさせられたものがあると思います。
そう!「公式」です。(何種類か暗号のような式を覚えさせられましたよね?あれです。)

あれは何のために覚えたかというと、因数分解の問題を効率的に解くために覚えました。
「このパターンの式なら答えはこうなるぞ!」という「型」を作ってしまって、問題を簡単に
解けるようにしたんですね。

同じように、我々が普段直面する問題にも「公式」が存在します。
これを、『フレームワーク』とか『切り口』と言ったりします。

今回は、この公式=フレームワークor切り口をいくつか紹介していこうと思います。

【基本型】

どんなタイプの問題にも使える汎用的な公式です。

●「質」×「量」

私の場合、問題の因数分解をするときに適当な公式が思い浮かばない場合は
まずざっくり「質」と「量」に分けて考えてみます。

例えば、広告の効果の問題を考えるとしたら…

広告の効果=「広告の内容」×「広告を出した数」

みたいな感じです。

●「構造」×「運用」(「道具」×「使い方」、「ハード」×「ソフト」)

これもよく使います。これは、長期的な問題(対策)と短期的な問題(対策)を考えるときに
よく使っています。あと、恒久的な対策ととりあえずの処置を考えるときにも使います。

例えば、人員教育を行う際に
マニュアルやルールがある・ない←構造的な問題
教育を行っていない、コミュニケーションが図れていない、フォローがない←運用の問題
といった感じです。

(ちなみに、私はよくコンサルティングのときに「力技」という表現を使いますが、
あれは、構造的な問題を運用でカバーしている状態の時に使ってます)

あと、エネルギー政策とか経済政策とか安全保障とかの
社会的な問題を考えて文句を言う場合にも使っています(笑)

●「入口」×「出口」

これはちょっと分かり辛いかもしれません。

典型的な例で言うと、営業面の問題を考えるときに
引合いが来ない、受注が無い←入口の問題
話は来るけど忙しくて受注出来ない←出口の問題
というように考えています。

経済学でいうところの、「需要」×「供給」もこれですね。
あと、交渉事で
交渉の仕掛け方(取っ掛かり)←入口
交渉の落としどころ←出口
と考えたりもします。
これら3つが基本形の代表的なものですが、どちらかというと、これらをそのまま使うというよりは、
「切り口を考えるための切り口」として使うことが多いですかね。
だから、ここから色々な公式が派生して出来てきます。
(後ほど、紹介する公式はこれの変形パターンのケースが多いです)

【売上型】

売上面での問題を考えるときに使う公式です。

●「単価」×「数量」(「質」×「量」の派生)

一番典型的な公式です。「売上が下がった!」とかなったときに
「数量が減ったのか?」「単価が下がったのか?」と考えて原因を探っていきます。

●「新規受注(客)」×「リピート受注(客)」

これも必ず見ますね。売上の増減が新規と既存どちらによるものか?ということです。
ちなみに、これで「リピートが減っている」となると私が騒ぎ出します(笑)

●「商品(製品)」×「客」(「質」×「量」の派生)

一応「売上型」としましたが、事業戦略の問題の時に使うことが多いかもしれません。

売上の問題を考えるときに、「売ってる商品が悪いのか?」「売る相手が悪いのか(orいないのか?)」
といったことを考えます。

で、これを使って、問題を解析したのちに、「新規開拓するのか?」「既存客に新製品売るのか?」と
いったようなことを考えます。

経営学で”アンゾフのマトリックス”という考え方があるのですが、あれを参考にしてます。
(結構役に立つ考え方なので、興味あるかたはGoogleで検索してみて下さい。)

【組織型】

組織の問題、人の問題を考えるときの公式です。

●「人員数」×「人員スキル」(「質」×「量」の派生)

「人がいなくて出来ない!」となった時に、「頭数が足りていないのか?」「スキルがないのか?」
と考えます。言い換えると、「物理的に出来ないのか?」「能力的に出来ないのか?」
と言ったりもします。

で、問題が「人員数」なら採用、配置換えが対策ですし、
「スキル」なら教育、標準化が対策です。

この因数分解をせずに対策取ってしまうと後が大変なんですよね…
問題は「スキル」なのに、人を雇っちゃうと人は増えてもいつまでも「人が足りない」と言い続けることに
なるし、逆に問題が「人員数」なのに「スキル」のことばかり注目すると、従業員さんに過度に
負担がかかる可能性あるしで…。

●「組織設計」×「組織運営」(「構造」×「運用」の派生)

先ほど説明した「マニュアル・ルール」と「教育」の関係がこれです。

他にも
「役割分担の問題」←組織設計の問題
「指示・評価の問題」←組織運営の問題

なんかがあります。一般的には中小企業の場合「設計側」に問題があるケースが
多いようです。

●「指示・教育」×「評価」(「入口」×「出口」の派生)

少し無理やりな感じはありますが、もう一つ紹介しておきます。

「人が指示通りに動かない」という場合、問題が
「指示の出し方が悪い、教育をしていない」←指示・教育の問題
「フォローが出来ていない」←評価の問題
に分解できるケースがあります。

特に、「指示・教育」はやってるんですが、「評価」が出来ていないということは
よくありますので、人の動きの問題が発生したときはこの切り口でも問題を考えてみて下さい。

【生産型(運営型)】

最後に生産面の公式を紹介しておきます。

●不良の「発生」×「流出」(「入口」×「出口」の派生)

不良品が出たときの原因解析の切り口です。
不良の対策を打つ時は生産工程で「発生側」の原因追究と対策
検査工程で「流出側」の原因追究と対策を打つことがセオリーです。

ちなみに優先順位としては、理想は
「発生」→「流出」ですが、実際は「流出」→「発生」の順がよいでしょう。

●「設計品質(ねらいの品質)」×「製造品質(できばえの品質)」(「構造」×「運用」の派生)

品質面の話でもう一つ。世の中の「品質」という概念には2種類あります。それが「設計品質」と
「製造品質」です。

「設計品質」とは図面や規格、仕様書に書いてある品質です。一方「製造品質」とは、
製造側で条件等を定めて保証する品質です。

品質の問題を考えるときは、「設計」がいけないのか「製造」がいけないのかを分けて考えて
下さい。

真面目な会社さんほど、「製造品質」のみに注目して、「どう考えてもそんな精度必要ないだろ?」
という製品の品質を現場の努力で保証しているケースが多いです。
その努力は非常によいですが、現実はその結果不良率が何十パーセントとなってたりします。

そういう場合は、設計変更を検討してください。これも立派な品質対策ですし、製造側での
対策よりも何倍も大きな効果が出ることがあります。

また、下請型の会社さんでお客さんからの品質要求が厳しくなってきているような場合は、
「お客さんと品質限度(基準)の取り決めが出来ているのか?」も考えてみて下さい。
結構中小企業の場合は設計品質の取り交わしが出来ていないという問題があったりします。

●「設備」×「人」

不良とか出来高の問題を考えるときの切り口です。

「不良が発生する」とか「出来高を上げたい」という問題が出てきたときは、
「設備」と「人」分けてそれぞれ考えましょう。
「人の配置は適正か?」「生産条件は決まっているか?」「設備のレイアウトは?」
「作業手順は?」とかです。

●「サイクル」×「可動率」(「量」×「質」の派生)

出来高に問題がある場合は、「サイクル」と「可動率」に分けてどちらがいけないか考えて下さい。

言葉に聞きなれない方もいると思うので説明しておくと…
「サイクル」
…製品1個を作るのにかかる時間

「可動率」
…全体の稼働時間に対する良品を作っている時間の割合
(例えば、8時間稼働させてそのうちの2時間は故障等により止まっていた場合は
可動率=6時間÷8時間=75%です。ちなみに、不良品を作った時間も設備が
止まっていたとみなします)

例えば、日当り(8時間)で100個生産出来る設備があったとしても、
可動率が、故障やなんだかんだで50%しか動いてなかったとしたら、
出来高は100個×50%=50個です。

出来高が悪い場合は、「サイクルが遅い」か「可動率が悪い」かどちらかです。
なので、問題をこの二つに分けて考えていきましょう。
(大抵は問題は可動率にあることが多いですが…。)

ちなみに余談ですが、私は昔この考え方が不十分だったために
出来高の改善が出来ず、トヨタのラインをストップさせたことがあります…。
(興味がある方は個人的に何が起こったのか聞いて下さい…)

と、いった感じで私がよく使う公式をいくつか紹介してみました。ロジカルに物事を
考える際にはこういった公式をたくさん知っていると、スムーズに考えがまとまりますし、
思わぬ視点で問題が見えてきたりします。

これ以外にも公式はたくさんありますので、これから機会があれば随時紹介していきますし、
結構市販された書籍でも『●●のフレームワーク』といったタイトルの本がたくさん出てますので、
興味ある方は参考にしてみて下さい。

ということで、2回にわたって因数分解の説明をしてきました。
問題を論理的に考える場合、一つ一つの要素を細かく分解して考えることが
必要不可欠ですので、是非身に付けて下さい。
(最初は難しいですが、何回かやっていればそのうち慣れてきます)
次回は、問題を整理するグルーピングの考え方について説明します。

では・・・
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今日のひとこと

最近スマホをiphoneに替えました。ipadも使っているので、こうなってくるとPCも
MacbookAirに替えてやろうかな…とまた考え始めました。
(薄さとバッテリーの持ちが魅力的なんですよね…)

そして、スタバでマックを開いてやろうかなと…(笑)

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