昔話や昔の人の格言からは学べることが多昔話・格言シリーズ ~アリとキリギリス~いと思うので、こんなシリーズを始めてみます。

第1回目は「アリとキリギリス」です。

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昔々、あるところにアリとキリギリスがいました。
夏の間、アリたちは冬に備えて一生懸命働き続けました。
一方、キリギリスは野原で歌を歌いバイオリンを弾いて過ごしていました。
ある日、キリギリスはアリにこんなことを言いました。

「君たちは毎日何をしているんだい?」

アリは答えました
「冬に備えて食べ物を蓄えているんです」

キリギリスは笑ってこう言いました。
「ハハハ、まだ夏だよ。冬のことは冬になって考えればいいんだよ。今は
君たちも僕みたいに歌を歌って楽しく過ごせばいいじゃないか」

…やがて冬がやってきました。
野原の草は枯れ、キリギリスはお腹を空かせて困っていました。
困ったキリギリスはアリのところに食べ物をもらいに行きました。
すると、アリはキリギリスにこう言いました。

「だから、夏の間に食べ物を蓄えておけと言ったじゃないか」

アリに断られたキリギリスは元気なくしょんぼりとして帰って行きました。

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私たちにも同じことが言えます。
あるところに同じ業種のA社とB社がありました。

数年前、突然の不景気が起きた後、B社の中ではこんな声が聞かれました。
「毎日仕事ねぇなぁ。景気が悪いからしょうがないか」
そして、B社の社員は日々だらだらと仕事をこなして過ごしました。

一方A社は、将来に備え、設備投資を行い、人を採用し、現場の改善を行い、
忙しく働き続けました。

ある日、B社の社長がA社の社長に言いました。
「君は、景気が悪いのに何をしているんだい?」

A社の社長はこう答えました
「将来への準備をしているんですよ。今なら設備も安いし、優秀な人材も採用
できますし、現場の改善に時間を使えますからね」

B社の社長はこう言いました。
「景気が良くなる見通しなんてないのに君もよくやるねぇ。そんなことは
景気が良くなってからやればいいことだよ。今は景気がよくなるのを待ってれば
いいんだよ」

…さらに数年が過ぎ、景気に回復の兆しが見えて来ました。

B社でも仕事の受注が増えだし、忙しい状況がやってきました。
しかし、忙しいにも関わらず、思ったほど利益は上がらず、
受注量を増やすために設備投資をしようにも設備の価格が高く
人を増やそうにも求人への募集はなく
現場では不具合が頻発しています。
目の前に仕事はあるのに、十分にこなすことができません。

困り果てたB社の社長は過去最多の利益を上げたA社に相談に行きました。

A社の社長はこう言いました
「だから言ったでしょう。不景気の間に少しづつでも準備をすべき
だったんですよ。景気がよくなってからでは遅いんです」

B社の社長はがっかり方を落として帰って行きました。
似たような話を私はいくつか知っています。

「環境に甘えて将来への準備を怠ってはいけない」
「将来対応をその時になってしても遅い」

という教訓ですね。

 

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