製造業のコンサルタントをお探しなら、中小企業診断士事務所のマスタープランズにお任せください。

持続化補助金申請書作成のポイント

このページでは、持続化補助金申請のための「経営計画書」「補助事業計画書」の書き方のポイントを解説しています。

※なお、以下で解説する内容はあくまで参考情報です。審査が通ることを保証するものではありませんので、ご了承下さい。

STEP1 自社の現状と今後の展開(補助事業の内容)を整理する

申請の際には、いきなり申請書を書き始めるのではなく、まず作成のための事前準備として自社の現状と今後の展開を整理しましょう。ここで整理をしっかり行っておくと申請書が書きやすくなります。

この段階でやるべきこと

この段階で大切なことは、「”誰に”、”何を”、”どうやって”売るのか」という切り口で現状と今後の事業の内容を整理することです。この3つの要素がどれだけ分かりやすく・具体的に表現されているかが申請書の良否を分けるポイントです。

また、申請書には「売上高」や「利益」「自社の強み」「課題」についても記載する必要がありますので、これらの項目についても整理しておきましょう。

整理を行う際は下記のような表を作ると良いでしょう。

%e4%ba%8b%e6%a5%ad%e5%86%85%e5%ae%b9%e6%95%b4%e7%90%86

このとき記載する項目の詳細は下記の通りです。

①「誰に」

ターゲットとする顧客層を出来るだけ具体的に記載しましょう。お客様のイメージが頭の中に浮かんでくるぐらい具体的に書くことが理想です。

②「何を」

お客様にどんな商品やサービスを提供しているのかを書きましょう。

③「どうやって」

「どのようにしてお客様を確保しているのか?(集客方法など)」や「どのようにしてお客様に商品やサービスを提供しているのか(販路)」を書きましょう。

④「売上高」⑤「利益」

現状の売上高と将来(5年後)の目標とする売上高と利益を書いて下さい。

⑥「強み」

自社の強みを書いてください。「強み」=「お客様が当社を利用する理由。お客様から評価されていること」です。

⑦「課題」

現状の課題と将来予想される(補助事業を行うに当っての)課題について書いて下さい。

この事業内容の整理は補助金申請の場合だけでなく、普段の経営計画を作成する際にも必要ですので「補助金申請をしようかどうか迷っている」「今回は見送ろうと思っている」と考えられている方もやってみることをお勧めします。

 

STEP2 経営計画書の作成

事業内容の整理お疲れ様でした。ここからは実際の申請書(「経営計画書」「補助事業計画書」)にどんなことを書けばよいのかということについて解説します。

まず最初に注意点ですが、実際に申請書を確認してみると設問項目が経営計画書と補助事業計画書でそれぞれ4つあります。しかし、この項目数では必要なことを書ききれません。適宜必要な項目を追加していく必要があります。

また、経営計画書・補助事業計画書はそれぞれA4サイズで1枚の分量になっていますが、このボリュームでは足りません。経営計画書と補助事業計画書を合わせて少なくとも5ページ~10ページ程度は書く必要があります。(後述しますが、この分量は写真や図表も合わせた分量ですので、実際の文章量はもっと少なくても大丈夫です)

<経営計画書>「会社概要」

この項目はいわば「会社の自己紹介」です。審査をされる方々は貴社のことを知りません。ですので、この項目に「ウチの会社はこのような会社でございます」「このような商売をしております」といったことを記載して貴社がどんな会社なのか知ってもらいます。

”概要”だからと言って簡単に済ませてしまってはもったいないです。下記のようなことを記載して会社のアピールしましょう。

①会社概要・沿革

会社のパンフレットやホームページに書いてあるような会社概要(所在地や従業員数など)を書きましょう。これまでの会社の歩みを示す沿革も簡潔に書いておきましょう。

②事業内容

現状の事業内容を書きましょう。「ウチはこういう商売をしています」という紹介です。このとき役に立つのが事前準備で用意した表です。この表の現状の「誰に」「何を」「どうやって」の項目を参考にしながら事業内容を書きましょう。

③強み

会社の「強み」もここで書いておきましょう。「今まで○○のことを強みとして~」や「これまで○○ということがお客様から評価され~」のような書き方になります。

④売上高と利益

現状の売上/利益とその推移を書いておきます。顧客層別や商品群別の内訳も書いておくとなお良いです。

⑤現状の課題

現状抱えている経営課題や問題点を書きましょう。このとき「○○により、▲▲という問題が…」という形で原因と結果が分かるように書いてあると良いです。また、この補助金は「販路開拓」のためのものですので、営業面の課題を厚く書くと良いです。(逆に言ってしまうと、「人の教育が…」と言った運営面での課題ばかり書いてしまうと、「それで、なぜ販路開拓が必要なの?」となってしまいます)

課題は「○○という課題がある。よって、■■という方法での販路開拓(今回の補助事業での取り組み)が必要である」と繋がるようにして下さい。

<経営計画書>「顧客ニーズと市場の動向」

ここでは、「お客様のこと」や「競合他社のこと」「地域の状況」などの情報をどれだけ普段から集めているかが鍵になります。

ここでは「お客様が何を求めているのか?」「今後外部の環境はどうなっていくのか?」ということをしっかりと分析出来ているかどうかが問われます。お客様のアンケートやお客様からの要望(クレームも含めて)が書いてあるような資料がある方はそれを参考にして書いて下さい。

この項目では内容を下記の4つに分けて考えると書きやすいです。

①顧客ターゲット

まずは今後狙うターゲットを書いておきましょう。事前準備で作った表の今後の「誰に」の項目です。

ここから先の項目はここで書いたターゲットのことを書きます。

②外部環境の現状

「自社を取り巻く環境がどうなっているのか?」ということを書きます。「地域の人口が減少している」「高齢化が進んでいる」「大型店に顧客が流れている」などです。出来るだけ根拠となるデータを示しましょう。国や自治体の統計結果や民間会社の調査結果などが参考になります。(なお、これらの外部データを記載する場合には出典を明記して下さい)

③顧客のニーズ

「お客様が求めていること」若しくは「求めるであろうこと」を書きます。上で書いた外部環境の現状との繋がりを明確にするために、「○○という環境の変化により、顧客のニーズは~」といった形にすると分かりやすいです。

このときに、その裏づけのために「お客様の声」や「アンケート結果」などを入れると良いです。

また、②の外部環境の現状が書き辛い場合(どんなことを書いて良いか分からない場合)はこちらから書き始めるのが良いです。「お客様のニーズは○○だと思うけど、それはなぜそうなるのか?」という考え方で考えると書きやすいです。

④今後の市場動向

今後の市場予測を書きます。「今後、こうなるであろう」ということを書いて下さい。誰にも未来のことは確実には分からないのでご自分の考えを自信を持って書いて頂いて結構です。ただし、そう考える根拠は示して下さい。「少子高齢化だから子供は減る=若年層の市場は縮小」「近隣地域の再開発が進んでいるからお客様は増える」などです。

<経営計画書>「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」

ここは比較的書きやすい項目かなと思います。事前準備表の今後の「何を」を参考にしながら、「ウチの商品のここをお客様は評価してくれる」「ここが他社とは違う」ということをアピールして下さい。

商品が特殊な場合は「このような商品でこういう特徴があり、このように使います」といった説明を最初に書いておくと良いです。意外と自分では当たり前のことでも、他人には分からないものです。貴社のことを理解してもらうためにも丁寧な説明を入れて下さい。

ただ、ここで注意しなければいけないのが、「顧客ニーズと市場の動向」で設定したターゲットとの整合性です。ここで書くのは「ターゲットから評価されること」です。ですので、例えばターゲットが高齢者なのに「○○は若者に評価される」と書くと整合性が取れません。この場合は「○○は若者に評価されているが、これを▲▲とすれば高齢者にも…」といったような書き方をして下さい。とにかく全体の整合性はしっかり取って下さい。

<経営計画書>「経営方針・目標とプラン」

ここでは「顧客ニーズと市場の動向」で書いた顧客に(誰に)「自社や自社の提供するサービスの強み」の商品(何を)を「どうやって」売り込んでいくのか?そのプランと目標を書いていきます。

①経営方針

今後の大きな方針を書きましょう。「今後は既存顧客からの売上は維持。個人客の市場に進出して(○○をターゲットにして)個人客向けの商品である○○を販売し、売上と利益を確保する」という具合です。

②目標

今後の売上・利益目標を書きます。「客単価が○○円で○○個販売し、その後は販売数量を××まで増加させ…」といった具体的な積算根拠が必要です。

③今後の課題

設問項目にはありませんが、今後予測される課題も書いたほうがいいと思います。現状と今後を比較して「こういう問題が起こりそうだな」とか「こういうところを強化しなければならないな」といったことです。例えば、「個人客市場では当社は認知度が低いので認知度を向上させなければならない」などです。

④今後のプラン

課題に対しての解決策を書きます。「どんなことを」「いつまでに」やるのかを具体的に書いて下さい。

 

経営計画書のストーリーの流れ

経営計画書の作成お疲れ様でした。ここから「補助事業計画書」の作成に入っていきますが、ちょっとその前に一息入れてこれまで作成した経営計画書を見直してストーリーの流れを確認して下さい。

「ウチの会社はこのような事業を行っています」→「現状このような経営課題を抱えています」→「よって、販路開拓が必要と考えます」→「販路開拓を行う際はこのようなターゲットを狙います」→「ターゲットはこのような環境におり、このようなことを求めております。また、今後の動向はこうなると予測されます」→「そこで、当社ではこのような商品を提供します」→「当社の商品はこのような強みがありターゲットのニーズにもマッチし、このように評価されると考えております」→「よって、今後はこのような方針で経営を行います」→「そのための目標と課題はこうです」→「目標の実現のためにこのようなことを実施する計画です」

少々分かり辛いですが、このような流れになっていますか?なっていればOKです。

そして今後は「目標の実現のためにこのようなことを実施する計画です」→「つきましては、計画の遂行のために別紙「補助事業計画書」に記載した項目について補助をお願いします」という流れになります。

STEP3 補助事業計画書の作成

<補助事業計画書>「事業名」

補助事業のテーマを書きます。補助事業として「何をするのか?」が分かるようにしましょう。30文字程度しか書けませんが出来る限り印象に残る表現にしましょう。

<補助事業計画書>「取組内容」

実際の取組み内容を書く項目です。具体的な実施事項や補助事業のスケジュールなどを記載します。下記のように項目を分けると分かりやすいでしょう。

①概要

補助事業では「誰に」対して「何を」行ってその結果どんな成果を得るのかを簡潔にまとめた概要を100文字~200文字程度で書いておくと、読む側はこの後の内容が理解しやすくなります。

②具体的な実施事項

実際に行う実施事項について具体的に記載します。

例えば、チラシを配布するのであれば…

「集客のためにチラシを配布する」で終わるのではなく、「チラシにはどのようなことを記載して、どのような人たちに対して、どれくらいの頻度で、どれくらいの枚数を配布するのか」

ホームページを作成するのであれば…

「どのようなページ内容とページ数でどんな機能を付けるのか?」といったところまで記載します。実際にデザインのイメージ図などがあれば、それを貼り付けても良いと思います。

この項目は5W1Hを意識して書くようにしましょう。

また、補助事業が終わった後の活動(チラシを配布したり、ホームページを作った後)についても記載をしておくと良いです。(ここで、自社なりの工夫や独自性がアピール出来ます)

例えば、「ホームページで問い合わせのあった見込み客に対して定期的に訪問をし、受注に繋げる」や「チラシを見て来店してくれたお客様にサービス券を配ってリピート利用を促進するなどです」

余談ですが、販路開拓においては集客をした後の活動が非常に重要です。この後の仕組みがあるか無いかで、今回の補助事業の成果が大きく違ってきます。ですので、この機会に集客の後に「どう動くか?」ということについても考えておいて下さい。

③スケジュール

「いつまでに」「何をやるか」という事業の遂行スケジュールを記載します。このときスケジュール表などを記載しておくと分かりやすいです。

<補助事業計画書>「補助事業の効果」

補助事業の効果を記載します。ここでは出来るだけ数字を使って定量的に表現をするようにして下さい。効果として書いておきたいのは下記の項目です。

①集客効果

恐らく今回の補助金ではまずは「集客」をすることが一番の目的であることが多いと思います。そのため、「補助事業を行うことで何人の見込み客を獲得するか?」という数字を書いて下さい。

例えば、「チラシを30,000枚配布して、集客率は2%程度と見込んでいるので600人を集客する」とか「HPのアクセスを3,000件獲得し、そのうちの1%に当る30名からの問い合わせを受ける」などです。

一般的なチラシの反応率等についてはインターネット上にデータがあるので、それを参考にして下さい。(若しくは、過去に同様の取組みをした実績があればそれを参考にして下さい)

②売上効果

補助事業を行うことによって得られる売上額を記載します。このときは売上高の根拠を書いて下さい。

「600人を集客し、そのうちの60名に販売が見込めるので、売上は60名×(単価)3,000円=180,000円」といった具合です。リピート利用が見込める場合はリピート利用による売上も含めても良いです。「集客した顧客のうち10名は毎月のリピート利用が見込めるので、10名×3,000円=30,000円の売上増」といった書き方です。

このとき、どれぐらいの数字にすればいいか迷うかもしれませんが、大切なのは数字の大小よりも「その数字の根拠」です。自分なりのロジックを組み立てて「この事業はこういう理由でこれだけの効果が出ます!」ということをアピールしましょう。

③その他の効果

補助事業が地域への波及効果や雇用創出効果など、売上面以外の効果をもたらす場合はそれも記載しておきましょう。

STEP4 申請書の仕上げ

ここまで、申請書の作成お疲れ様でした。あと少しです。最後の詰めを行って申請書をブラッシュアップして下さい。

ここでやって頂きたいことは下記の通りです。

①見出しを付ける

このホームページのように文章を書くときは書いている内容が変わるごとに見出しを付けると読んでいる側は読み易いです。また、後から読み返す際にもポイントとなる部分を重点的に読むことが出来るので、伝えたいことが伝わりやすくなります。

②グラフ・写真・図表の追加

出来るだけグラフや写真・図表で説明出来る部分は文章だけではなくて、グラフや写真・図表などで説明するようにして下さい。とくに、売り出す商品などは文章だけでは分からないので、「こういう商品です」という写真を付けて下さい。

冒頭にA4で5ページ~10ページの分量が必要と書きましたが、このうちの3割~4割ほどは写真やグラフなどで占めてしまってOKです。

審査員の方々は膨大な数の申請書を読むので、文章ばかりだと読みたくなくなります。ですので、グラフや写真などを使って文章を読むことによる負担を少しでも減らしてあげましょう。

③重複している記述・不必要な記述の削除

申請書を書くことに没頭していると、気が付かないうちに重複した内容や不必要なことを書いたりしていることがあります。重複した内容や「あれも、これも」で不必要な内容が多いと、伝えたいことがぼやけてしまうので、こういう記述がある場合は思い切って削除しましょう。

④誤字脱字・表現の修正

誤字脱字がある場合はそれを修正しましょう。言い回しなども一旦書き上げてからもう一度読み返すと修正すべき箇所が結構あります。また、言い回しについては「である調」と「ですます調」が統一されてないことがあります。こういう文章は読み辛いので、どちらか一方に統一しましょう。

⑤他の人に見てもらう

ここまで終了したら一度他の人に読んでもらいましょう。経営者仲間や家族、商工会議所などの支援機関の職員さんなどの第三者に目を通してもらうと、自分では分からなかった気付きがあります。提出前であれば何度でも修正は出来ますので、何回でも人に見てもらって申請書をよりよいものにして下さい。

最後に…

これまで当事務所では何十社もの企業様の補助金申請のアドバイスをさせて頂きましたが、その中で「今回補助金が取れてよかったけど、それ以上に申請書を書くことで自分の会社の事業を見直したり整理することが出来てよかった」というお声を数多く頂きました。中には「今回補助金の申請はしないけど、計画書はまた書いてみた。アドバイス貰えないかな?」というご依頼を頂くこともあります。

もちろん補助金申請をする以上、補助金を獲得することが大きな目的ではありますが、他にも大きな成果を得られることがあります。折角のよい機会ですので、「ちょっとやってみようかな…」と考えられている方は是非取り組んでみて下さい。

 

当事務所では補助金申請に取り組む方向けの支援サービスを提供しています。

詳しくはこちらから

ご相談はこちらまで TEL 050-5318-3497 受付時間 9:00-18:00

PAGETOP
Copyright © Masterplans Consulting All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.